Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat Satellite

2.3. データベース要件

Embedded Database の要件は Satellite マシンのハードウェア要件に含まれるため、本セクションは Stand-Alone Database を使用する RHN Satellite にのみ適用されます。Red Hat は Oracle Database 10g Release 2 Standard Edition または Enterprise Edition と連動した RHN Satellite のインストールをサポートしています。Stand-Alone Database は RHN Satellite と同じサーバー上で稼働させないでください。
ほとんどのインストールに充分な 6 GB の単一テーブルスペースが推奨されます。多くのお客様の場合、これよりも小さなテーブルスペースでも十分に機能する可能性があります。サイズ決定に関する問題のアセスメントには、経験のある Oracle データベース管理者 (DBA) が必要となります。データベースの必要サイズを確定するには次のような定則を使用すべきです。
  • クライアントシステムごとに 192 KB
  • チャンネルごとに 64 MB
例えば、10 チャンネルを実装し、10,000 システムにサービスを提供している RHN Satellite には、クライアント用に 1.92 GB とチャンネル用に 640 MB が必要になるでしょう。パッケージのテストおよびステージング用にカスタムチャンネルを構築する予定であれば、この定則に入れる必要があります。
データベースのニーズは、次のような変動要素により急速に増大する可能性があるので留意してください。
  • インポートされるパブリックの Red Hat パッケージの数 (一般的には 5000)
  • 管理されるプライベートパッケージの数 (一般的には 500)
  • 管理されるシステムの数 (一般的には 1000)
  • 平均的なシステムにインストールされているパッケージの数 (一般的には 500)
データベースのサイズの概算には余裕を持たせる必要がありますが、そのサイズはバックアップ実行時間に影響し、他のシステムリソースに負荷がかかることも考慮に入れる必要があります。データベースが共有される場合、そのハードウェアと領域は他にもそのデータベースを使用しているものに大きく依存してきます。
また、 RHN Satellite を正常にインストールするためにブロックサイズは最低 8 KB にしなければなりません。
Oracle データベースは RHN Satellite に割り当てられたユーザーを持ち、そのユーザーのデフォルトのテーブルスペースに完全に DDL と DML アクセスがなければなりません。このユーザーはインストール時にデータベースの標準接続情報が必要になります。
Oracle ユーザーが必要とする明確なアクセスレベルは以下の通りです。
  • ALTER SESSION
  • CREATE SEQUENCE
  • CREATE SYNONYM
  • CREATE TABLE
  • CREATE VIEW
  • CREATE PROCEDURE
  • CREATE TRIGGER
  • CREATE TYPE
  • CREATE SESSION
追加のデータベース要件には次のようなものがあります。
  • Security Identifier (SID)
  • Listener Port
  • Username
  • UTF-8 文字セット
ユーザーのデフォルトのテーブルスペースとして次の 2 つを推奨します。
  • Uniform Extent Size
  • Auto Segment Space Management

注記

外部データベースを使用する場合、NLS/charset の設定は「AL32UTF8」や他の文字セットではなく、「UTF8」とします。他の文字セットを使用すると後で問題が発生する恐れがあります。
データベースマシン上のディスクレイアウトは RHN Satellite には左右されず、完全にお客様次第となっています。