第5章 Drag & Drop Apps のライフサイクル管理

5.1. ライフサイクル管理および Drag & Drop Apps の概要

ライフサイクル管理と Drag & Drop Apps の基本的なポイントについては、製品機能ページで説明されています。基本的にライフサイクル管理は、ユーザーがデプロイされているアプリケーションのバージョンとそれらがどの環境にデプロイされているかを分かりやすく確認できるようにするものです。また、環境間でのアプリケーションのデプロイとプロモートを簡単に実行できるようにします。Drag & Drop Apps を使うと、ユーザーは Drag & Drop インターフェースからデータ収集のためのフォームを簡単に定義することができます。これらのフォームは、クライアントアプリケーション内で使用し、統合することができます。

App フォームの関係

5.1.1. ライフサイクル管理と Drag & Drop Apps のしくみ

Drag & Drop Apps のライフサイクル管理により、ユーザーは新規および更新された Drag & Drop Apps を、すべて同時にではなく個別の環境にデプロイし、プロモートすることができます。さらに Drag & Drop Apps ライフサイクル管理により、ユーザーは複数の環境間で利用可能な Drag & Drop Apps を明確に確認することができます。

5.2. ライフサイクル管理インターフェース

Red Hat Mobile Application Platform ホスト型 (RHMAP) には、ユーザーが Drag & Drop Apps のライフサイクルを個別にまたは全体として管理できる単純なインターフェースが含まれます。

すべての Drag & Drop Apps のライフサイクル管理ページにアクセスするには、以下を実行します。

  1. Platform に移動し、画面上部にある Drag & Drop Apps をクリックします。
  2. 上部のナビゲーションにある ライフサイクル をクリックします。この画面には、すべての環境のすべての Drag & Drop App のステータスが表示されます。 すべてのライフサイクル
  3. 任意の Drag & Drop App の + ボタンをクリックして詳細を表示します。 ライフサイクルの詳細

単一の Drag & Drop App のライフサイクル管理ページにアクセスするには、以下を実行します。

  1. Platform に移動し、画面上部にある Drag & Drop Apps をクリックします。
  2. 上部ナビゲーションの フォームビルダー をクリックします。 フォームビルダー
  3. 一覧から必要な Drag & Drop App をクリックします。
  4. 左側のナビゲーションにある ライフサイクル をクリックします。この画面には、すべての環境における選択した Drag & Drop App のステータスが表示されます。 ライフサイクルの左側のナビゲーション

どちらのページも Drag & Drop App の以下の機能を提供します。

  • Deploy Now (すぐにデプロイする)
  • プレビュー
  • Live Edit (ライブ編集)
  • プロモート
  • 送信
  • コピー
  • デプロイ

操作

通常の操作フローは以下のようになります。ユーザーはフォームを作成し、これを Core Platform に保存します。その後フォームが環境にデプロイされる前に編集を続行できます。フォームの準備ができると、これを開発環境または実稼働環境にデプロイできます。デプロイ後に緊急の問題が見つかる場合は、いずれかの環境にデプロイされたフォームに対して Live Edit を実行できます。Live Edit の内容は Core Platform に自動的に伝搬されないため、ユーザーは コピー 機能を使用してこれを手動で実行する必要があります。これにより、Core Platform のマスターコピーが上書きされます。

操作順序

5.2.1. Deploy Now (すぐにデプロイする)

Deploy Now (すぐにデプロイする) は、ライフサイクルページのドラッグアンドドロップアプリの詳細に表示され、Platform 上のドラッグアンドドロップアプリのコアインスタンスからドラッグアンドドロップアプリを特定の環境に直接デプロイできます。

重要

プロジェクトを Drag & Drop App に関連付ける場合、プロジェクトでは同じ環境 の Drag & Drop App のみが表示され、これを使用できます。たとえば、プロジェクトが 開発環境 にのみデプロイされている Drag & Drop App に関連付けられる場合、そのプロジェクトが 実稼働 にデプロイされると、その Drag & Drop App を表示したり、使用したりすることができなくなります。同じことが Drag & Drop App に対する更新にも当てはまります。更新が開発 の Drag & Drop App にデプロイされても 実稼働 にデプロイされない場合、関連付けられたプロジェクトには 開発 にある場合は更新された Drag & Drop App が表示されますが、実稼働 では更新を確認できません。

5.2.2. プレビュー

プレビュー により、現在その環境にある Drag & Drop App のライブプレビューが表示されます。 ライフサイクルプレビュー

5.2.3. Live Edit (ライブ編集)

Drag & Drop App を公開するためのライフサイクルは通常は以下のようになります。

  1. Platform でコアのドラッグアンドドロップアプリを作成し、これを変更します。
  2. テストまたはステージング環境に変更をデプロイします。
  3. 変更の承認後、それらを実稼働環境にプロモートします。

このタイプのライフサイクルに加え、Platform からユーザーは Live Edit を実行できます。Live Edit により、十分な権限を持つユーザーはフォームに変更を加え、プロモーションプロセスを経ずにそれらの変更を環境に直接保存できます。

たとえば、ユーザーはドラッグアンドドロップアプリに変更を加え、他のすべての環境に元のバージョンを置いたまま、この変更を開発またはテスト環境にデプロイできます。または、ユーザーは重大な問題を実稼働で確認する場合、Live Edit 機能を使って変更を実稼働に直接加えることにより問題をすぐに解決できます。その後、ユーザーはこれらの編集内容をコアプロジェトにコピーして、その変更を残りの環境に伝搬することができます。

フォームの Live Edit では、以下を実行します。

  1. ライフサイクル ページから + をクリックして必要な Drag & Drop App の詳細を表示します。
  2. 必要な環境で Live Edit をクリックします。 ライフサイクルの Live Edit
  3. 必要な編集の後、Save and Deploy をクリックして環境への変更を保存します。
重要

Save and Deploy をクリックし、変更を現在の環境のみに保存またはデプロイし、これを ただちに実行します。これらの変更をドラッグアンドドロップアプリのコアインスタンスに保存するには、Save and Deploy をクリックした後にコピーを使用する必要もあります。

5.2.4. プロモート

プロモートでは、デプロイされたバージョンのドラッグアンドドロップアプリ をある環境から別の環境に複製することができます。バージョンのプロモートを実行する場合とデプロイを実行する場合の違いは、プロモートには Platform のドラッグアンドドロップアプリのコアインスタンスに関係するタスクが不要です。つまり、ある環境に対する Live Edit は Platform のドラッグアンドドロップアプリのコアインスタンスに対してコピーしなくても別の環境にプロモートできます。

フォームを プロモート するには、以下を実行します。

  1. ライフサイクル ページから + をクリックして必要な Drag & Drop App の詳細を表示します。
  2. 必要な環境で プロモート をクリックし、プロモート先の環境を選択します。 ライフサイクルプロモート

5.2.5. 送信

送信 では、特定環境の Drag & Drop App に対するすべての送信内容を確認できます。

5.2.6. コピー

コピーは、ある環境に対する Live Edit を Platform 上のドラッグアンドドロップアプリのコアインスタンスにコピーします。これは、Live Edit の実行中に加えられた変更を保持し、それらの変更を他の環境にデプロイするのに役立ちます。

重要

コピーは、基本的に選択した環境を Platform 上のドラッグアンドドロップアプリのコアインスタンスにコピーします (マージではない)。つまり、これは Live Edit が実行された環境にデプロイされていない変更が破棄される可能性があることを意味しています。Live Edit を実行した環境とドラッグアンドドロップアプリのコアインスタンスの両方を確認してからコピーを使用するようにし、コアインスタンスに対する変更が失われないようにしてください。

重要

Undeploy または Redeploy を使用して、Copy を使用して保存したい Live Edit を保存していることを確認してください。

5.2.7. デプロイ

Deploy メニューは、RedeployUndeploy の 2 つのオプションを提供します。

デプロイの詳細

Redeploy (再デプロイ) では、ドラッグアンドドロップアプリをコアインスタンスから選択した環境にデプロイすることができます。これにより、その環境に対する Live Edit の実行内容は上書きされます。Undeploy (デプロイ解除) では、選択した環境からドラッグアンドドロップアプリを削除できます。これらの操作のいずれもドラッグアンドドロップアプリがデプロイされている環境には影響を与えません。

5.3. パーミッション

Drag & Drop Apps ライフサイクル管理に関連するすべての操作は、Platform の既存のパーミッションシステムに準拠します。

Drag & Drop App の デプロイ および/または Live Edit を実行するには、ユーザーに以下がなければなりません。

  • フォームでの Deploy パーミッションへの 書き込み アクセス
  • デプロイされているフォームへの 書き込み アクセス
  • フォームをデプロイしている環境への 書き込み アクセス

ライフサイクル管理インターフェースで Drag & Drop App を表示するには、ユーザーに以下が必要です。

  • 環境への 読み取りアクセス
  • 表示されるフォームへの 読み取り アクセス

たとえば、フォームへの 読み取り アクセスとすべての環境への 読み取り アクセスを持つユーザーはデプロイされたすべてのフォームを閲覧できますが、それらの Drag & Drop Apps に対して Live Edit は実行できません。

パーミッション一般の詳細は、管理ガイドユーザーロールのセクションを参照してください。

5.4. Drag & Drop Apps ライフサイクル管理および $fh.forms

$fh.forms API を使うと、javascript クライアントアプリケーションから ドラッグアンドドロップアプリ API を呼び出すことができます。$fh.forms を使用して呼び出しを行うと、アプリケーションが実行されている現在の環境に応じて結果が自動的にフィルターされます。たとえば、1 つのアプリケーションが 3 つのドラッグアンドドロップアプリに関連付けられている場合、それらの内 1 つのみが現在の環境にデプロイされている場合、$fh.forms.getForms はその 1 つのみを返します。

$fh.forms API についての詳細は、API ドキュメントを参照してください。