2.2.2.2. コマンドラインでの JBoss Web Server の管理
2.2.2.2.1. JBoss Web Server インストールの設定
以下の設定手順は、『Red Hat Enterprise Linux での .zip インストール用のシステムデーモンを使用した JBoss Web Server の管理』で説明されている .postinstall.sysv
スクリプトおよび .postinstall.systemd
スクリプトにより実行されます。
JBoss Web Server を実行する前に一部の設定が必要になります。本セクションには、以下の設定手順が含まれています。
- JAVA_HOME 環境変数の設定
- 簡単でセキュアなユーザー管理のための tomcat ユーザーの作成: Tomcat ユーザーの作成
- tomcat ディレクトリーの所有権を tomcat ユーザーに移動して、tomcat ユーザーに JBoss Web Server へのアクセス権限を付与します。
JAVA_HOME 環境変数の設定
JBoss Web Server を実行する前に、Tomcat の JAVA_HOME
環境変数を設定する必要があります。
Tomcat の bin
ディレクトリー (JWS_HOME/tomcat/bin
) では、setenv.sh
という名前のファイルを作成し、JAVA_HOME
パス定義を挿入します。
例: JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/jre-1.8.0-openjdk.x86_64
Tomcat ユーザーの作成
以下の手順に従って、tomcat
ユーザーと親グループを作成します。
-
root ユーザーとしてシェルプロンプトで、
JWS_HOME
ディレクトリーに移動します。 以下のコマンドを実行して
tomcat
ユーザーグループを作成します。# groupadd -g 53 -r tomcat
以下のコマンドを実行して、
tomcat
ユーザーグループにtomcat
ユーザーを作成します。# useradd -c "tomcat" -u 53 -g tomcat -s /sbin/nologin -r tomcat
tomcat ディレクトリーの所有権を tomcat ユーザーに移動します。
JWS_HOME
から次のコマンドを実行して 、Tomcat ディレクトリーの所有権をユーザーに割り当てて、tomcat
ユーザーが Tomcat サービスを実行できるようにします。# chown -R tomcat:tomcat tomcat/
ls -l
を使用して、tomcat
ユーザーがディレクトリーの所有者であることを確認できます。tomcat
ユーザーに、すべての親ディレクトリーへの実行権限があることを確認します。例を以下に示します。# chmod -R u+X tomcat/