Red Hat Training
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第18章 例: グループ化されたサーバーの管理(JBoss EAP 5)
多くのエンタープライズサーバーには 管理サーバー の概念があります。管理サーバーは、コンテンツをデプロイしたり、すべての登録アプリケーションサーバーに設定を送信する中央インスタンスがあることを意味します。管理者は、管理サーバーを使用することで、アクティブなアプリケーションサーバーすべてにデプロイされたパッケージおよび設定のバージョンが同じであることを確認することができます。
JBoss ON は、JBoss ON グループの全メンバーに対して同時にアクションを実行するために呼び出される管理スクリプトを作成することで、Tomcat や JBoss EAP 5 などのアプリケーションに対して管理対象またはクラスター化されたサーバーの動作をイミュレートできます。EAP 5 インスタンスはすべて機能的に管理されるサーバーですが、JBoss ON 自体はドメインコントローラーとして動作します。
注記
JBoss EAP 6 には JBoss EAP 5 とは異なるサーバートポロジーがあるため、ドメインコントローラー、管理対象ドメイン、およびドメイン設定はデフォルトで定義および管理可能です。
18.1. スクリプトの計画
JBoss ON CLI は、
-f
パラメーターを使用して定義された JavaScript を実行できます。ここでは、JBoss EAP サーバーのグループで特定のタスクを実行する小さな管理スクリプトを多数作成するという概念です。この例では、以下の 7 つのスクリプトがあります。
- グループの作成
- グループへの EAP インスタンスの追加
- EAP ステータスの確認
- EAP インスタンスの起動
- 操作のスケジュール
- グループへの新規コンテンツのデプロイメント
- メトリクスの確認
ラッパースクリプトと設定ファイルは、1 つのコマンドのみを実行する必要があるようにセットアップされます。ラッパーは、ラッパーに渡されるコマンドに応じて適切な JBoss ON CLI スクリプトを実行します。