Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat JBoss Operations Network
9.10. メトリクスストレージデータベースのバックアップおよび復元
ストレージノードには、データの管理およびアーカイブを行うためのフローが定義されます。スケジュールされた スナップショット は、すべてのノードデータ(メトリクスおよびノード設定の両方)をバックアップします。これにより、クラスターが破損した場合にデータを復元できます。
9.10.1. ストレージデータファイルについて
ノードのデータベースファイルはすべて
rhq-data/
ディレクトリーに保存されます。同じルートディレクトリーにあるのは JBoss ON サーバー(など /opt/jon/jon-server-3.3.0.GA
)です。このディレクトリーは、3 つのサブディレクトリーに分けられます。
- データベースに書き込まれていない書き込みデータのコミットログ。
- アーカイブのキャッシュディレクトリー。
- 監視データ(集計および raw)、監視データのスナップショットアーカイブ、およびノード(システム)データの両方を含むデータディレクトリー。
rhq-data/ | --------------------- | | | commit_log/ data/ saved_caches/
commit_log/
ディレクトリーには、書き込みがデータベースに書き込まれる前に書き込みを保存するバイナリーコミットログが含まれます。
saved_caches/
ディレクトリーには、ストレージノード内のメジャーテーブルのアーカイブ(メトリクステーブルとストレージノード設定の両方)が含まれます。
data/
ディレクトリーには、最も重要なデータが含まれます。このディレクトリーはキースペース別に編成されます。キースペースには、システム関連の設定、認証、およびスキーマの詳細とともに、生および集計されたメトリックデータが含まれます。
の下にあるキースペースディレクトリーには
snapshot/
サブディレクトリーが data/
含まれます。snapshot/
ディレクトリーは、親キースペースにあるデータの特定の時点および関連するデータファイルのスナップショットまたはバックアップを表します。
9.10.2. ストレージノードのスナップショット
JBoss ON は、監視およびシステムデータのスナップショットまたはバックアップを作成する機能を提供します。
9.10.2.1. 個別のスナップショットの作成
スナップショットは、以下の手順を使用してスケジュールできます。
- 上部ナビゲーションバー Inventory をクリックし、左側のナビゲーションバーの Resources セクション Servers - Top Level Imports にあるをクリックします。
- 必要なストレージノードをクリックします。
- Operations タブをクリックし、下部の New ボタンをクリックします。
- Operation ドロップダウンメニュー Take Snapshot から選択します。
- 必要なスナップショットおよび保持オプションを入力します。
- オプション。スナップショットは後でスケジュールしたり、指定したサイクルで繰り返すこともできます。デフォルトでは、スナップショットは「Now」にスケジュールされます。
- Schedule をクリックし、スナップショットをスケジュールします。その後、ユーザーは操作履歴セクションに取得され、スナップショットのステータスが表示されます。
- スナップショットが後にスケジュールされている場合や、繰り返しに設定された場合には、そのスナップショットも Schedules サブタブに表示されます。
9.10.2.2. ストレージノードクラスターのスナップショットの再作成のスケジューリング
各ストレージノードでスナップショットの繰り返し作成以外に、ストレージノードのクラスターレベルで繰り返しスナップショットをスケジュールすることもできます。
ストレージノードクラスターのスナップショットをスケジュールするには、以下を実行します。
- 上部ナビゲーションバー Adminstration をクリックし、左側のナビゲーションバーの Topology セクション Storage Nodes にあるをクリックします。
- Cluster Settings タブをクリックし、Snapshot Management セクションまでスクロールします。
- Enabled プロパティーをに設定すると、スナップショットの繰り返しを有効にすることができ Onます。
- 必要なスケジュールおよび保持ストラテジーを設定します。
- をクリックし Saveます。
注記
ストレージノードのクラスターレベルでスケジュールされるスナップショットは、個別にスケジュールされたスナップショットに加えて、各ストレージノードの Schedules サブタブも表示されます。スナップショットのスケジュールがストレージノードのクラスターレベルで更新される場合、これは各ストレージノードの Schedules サブタブにも反映されます。ストレージノードでスケジュールされた繰り返しスナップショットが無効にされると、各ストレージノードの Schedules サブタブから削除され、History サブタブには表示されません。
重要
スナップショットは CPU とディスク集約型です。使用率が高い時間にスナップショットを実行すると、パフォーマンスが低下します。
9.10.3. クラスターの復元
注記
復元プロセスにより、クラスター全体が以前の状態に復元されます。
これは、単一のノードを復元する予定ではありません。すべてのデータはすべてのノード間で複製されるため、障害が発生しているノードを削除し、ノードの復元を試みるよりも簡単かつ安全です。
重要
すべての手順は、クラスター内のすべてのノードで実行する必要があります。
- ストレージクラスター内のすべてのノードをシャットダウンします。すべてのストレージマシンで stop コマンドを実行します。
[root@server ~]# serverRoot/jon-server-3.3.0.GA/bin/rhqctl.sh stop --storage
- 各ノードの
commit_log/
ディレクトリーを削除します。[root@server ~]# rm * /opt/jon/rhq-data/data/commit_log/*
- スナップショットファイルを除く、以下のディレクトリーにあるすべてのファイルを 削除します。
- /opt/jon/rhq-data/data/rhq/metrics_index/
- /opt/jon/rhq-data/data/rhq/one_hour_metrics/
- /opt/jon/rhq-data/data/rhq/raw_metrics/
- /opt/jon/rhq-data/data/rhq/schema_version/
- /opt/jon/rhq-data/data/rhq/six_hour_metrics/
- /opt/jon/rhq-data/data/rhq/twenty_four_hour_metrics/
[root@server ~]# cd /opt/jon/rhq-data/data/rhq/ [root@server rhq]# rm metrics_index/*.* one_hour_metrics/*.* raw_metrics/*.* schema_version/*.* six_hour_metrics/*.* twenty_four_hour_metrics/*.*
- スナップショットディレクトリーからディレクトリーにすべてのファイルをコピーし
metrics_index
ます。[root@server rhq]# cp metrics_index/snapshots/timestamp/* /opt/jon/rhq-data/data/rhq/metrics_index
残りのディレクトリーに対してコマンドを繰り返します。- /opt/jon/rhq-data/data/rhq/metrics_index/
- /opt/jon/rhq-data/data/rhq/one_hour_metrics/
- /opt/jon/rhq-data/data/rhq/raw_metrics/
- /opt/jon/rhq-data/data/rhq/schema_version/
- /opt/jon/rhq-data/data/rhq/six_hour_metrics/
- /opt/jon/rhq-data/data/rhq/twenty_four_hour_metrics/
- 各ストレージノードを再起動します。
[root@server ~]# serverRoot/jon-server-3.3.0.GA/bin/rhqctl start --storage