6.3. JBoss EAP 6.4 のホスト設定の JBoss EAP 7.4 への移行

JBoss Server Migration Tool はデフォルトで、ホストサーバー設定を JBoss EAP 6.4 から JBoss EAP 7.4 に移行するときに以下のタスクを実行します。

6.3.1. 参照済みモジュールの移行

ソースサーバーからターゲットサーバーに移行される設定が、ターゲットサーバーにインストールされていないモジュールを参照したり、これに依存する可能性があります。JBoss Server Migration Tool はこれを検知し、参照されるモジュールと、その依存関係モジュールをソースサーバーからターゲットサーバーに自動的に移行します。

ホストサーバー設定で参照されるモジュールは、以下のプロセスを使用して移行されます。

  • セキュリティーレルム設定で参照されるモジュールは、プラグインモジュールとして移行されます。

コンソールは、移行されるモジュールのモジュール ID を示すメッセージをログに記録します。modules.excludes 環境プロパティーにモジュール ID を指定して、特定モジュールの移行を除外できます。詳細は、モジュールの移行の設定 を参照してください。

6.3.2. 参照パスの移行

ソースサーバーからターゲットサーバーへの移行される設定は、ターゲットサーバーにも移行する必要があるファイルパスとディレクトリーを参照したり、これらに依存する可能性があります。JBoss Server Migration Tool は絶対パス参照を移行しません。ソース設定との関連として設定されるファイルやディレクトリーのみを移行します。コンソールは、移行される各パスを示すメッセージをログに記録します。

JBoss Server Migration Tool は以下のパス参照を自動的に移行します。

  • vault キーストアおよび暗号化されたファイルのディレクトリー。

参照パスの移行を省略するには、paths.migrate-paths-requested-by-configuration.vault.skip 環境プロパティーを true に設定します。

6.3.3. コア管理サブシステムの追加

JBoss EAP 7.4 の core-management サブシステムは、これまでのリリースでは管理コアサービスで設定していた、管理関連のリソースを提供します。これらのリソースの例には、サーバーに追加された設定変更の履歴やサーバーライフサイクルイベントの監視機能などが含まれます。JBoss Server Migration Tool は、デフォルトの core-management サブシステム設定を移行された設定ファイルに自動的に追加します。

core-management サブシステム設定の追加を省略するには、subsystem.core-management.add.skip 環境プロパティーを true に設定します。

6.3.4. elytron サブシステムの追加

JBoss EAP 7.4 elytron サブシステムでは、単一の統合フレームワークが使用されるので、スタンドアロンサーバーと管理対象ドメインの両方のアクセスを管理および設定できます。JBoss EAP サーバーにデプロイされたアプリケーションのセキュリティーアクセスを設定するために使用することもできます。JBoss Server Migration Tool は、デフォルトの elytron サブシステム設定を移行された設定ファイルに自動的に追加します。

elytron サブシステム設定の追加を省略するには、subsystem.elytron.add.skip プロパティーを true に設定します。

6.3.5. JMX サブシステムのホスト設定への追加

JBoss EAP 7.4 jmx サブシステムでは、システムの管理および監視機能を利用できます。JBoss Server Migration Tool は、このサブシステムを移行された設定ファイルに自動的に追加します。

jmx サブシステム設定の追加を省略するには、subsystem.jmx.add.skip プロパティーを true に設定します。

6.3.6. セキュアでないインターフェイスの削除

JBoss Server Migration Tool は、JBoss EAP 7.4 のデフォルト設定に合わせて、unsecure インターフェイス設定を自動的に削除します。

unsecure インターフェイスの削除をスキップするには、interface.unsecure.remove.skip 環境プロパティーを true に設定します。

6.3.7. HTTP アップグレード管理の設定

JBoss EAP 7.4 で undertow を追加することで、HTTP アップグレードが追加され、複数のプロトコルを単一ポートで多重化できるようになります。これは、管理クライアントが HTTP 上で最初の接続を確立できることを意味します。しかし、次に別のプロトコルにその接続をアップグレードする要求を送信します。JBoss Server Migration Tool は、HTTP Upgrade 管理に対応するように設定を自動的に更新します。

HTTP アップグレード管理の設定を省略するには、management.setup-http-upgrade.skip 環境プロパティーを true に設定します。

6.3.8. JVM 設定からの PermGen 属性の削除

JVM 設定の PermGen 属性の使用は JBoss EAP 7 では非推奨となりました。JBoss Server Migration Tool は、すべてのサーバーグループのすべての JVM 設定から自動的に削除します。

PermGen 属性の削除を省略するには、JVMs .remove-permgen-attributes.skip 環境プロパティーの値を true に設定します。

6.3.9. 互換性のあるセキュリティーレルムの移行

JBoss EAP 7.4 のセキュリティーレルム設定は JBoss EAP 6.4 セキュリティーレルム設定と完全に互換性があるので、JBoss Server Migration Tool では更新は必要ありません。ただし、application-users.propertiesapplication-roles.propertiesmgmt-users.propertiesmgmt-groups.properties ファイルが絶対パスで参照されていない場合、このツールは移行された設定ファイルによって想定されるパスにコピーします。

セキュリティーレルムの移行を省略するには、security-realms.migrate-properties.skip environment 環境プロパティーを true に設定します。

6.3.10. デフォルトの SSL サーバーアイデンティティーを ApplicationRealm に追加します。

JBoss EAP 7.4 のデフォルト設定には、デフォルトの ApplicationRealm セキュリティーレルムの SSL サーバーアイデンティティーが含まれます。JBoss Server Migration Tool は、このアイデンティティーを移行された設定ファイルに自動的に追加します。

このアイデンティティーの追加を省略するには、security-realm.ApplicationRealm.add-ssl-server-identity.skip 環境プロパティーを true に設定します。