8.5. JBoss EAP ベアメタルプラットフォームでの起動可能な JAR の使用

JBoss EAP ベアメタルプラットフォームで、アプリケーションを起動可能な JAR としてパッケージ化できます。

起動可能な JAR には、サーバー、パッケージ化されたアプリケーション、およびサーバー起動に必要なランタイムが含まれます。

この手順では、JBoss EAP JAR Maven プラグインを使用して MicroProfile Config マイクロサービスを起動可能な JAR としてパッケージ化する方法を説明します。MicroProfile Config の開発 を参照してください。

起動可能な JAR のパッケージング時に CLI スクリプトを使用してサーバーを設定できます。

重要

起動可能な JAR 内にパッケージ化する必要がある Web アプリケーションのビルドでは、pom.xml ファイルの <packaging> 要素に war を指定する必要があります。以下に例を示します。

<packaging>war</packaging>

この値は、ビルドアプリケーションを、デフォルトの JAR ファイルとしてではなく、WAR ファイルとしてパッケージ化するのに必要です。

起動可能な hollow JAR をビルドするためだけに Maven プロジェクトで使用される Maven プロジェクトで、packaging の値を pom に設定します。以下に例を示します。

<packaging>pom</packaging>

Maven プロジェクトの hollow JAR をビルドする場合は、pom パッケージングの使用に限定されません。war などのパッケージ化の種類について <hollow-jar> 要素に true を指定すると作成できます。Creating a hollow bootable JAR on a JBoss EAP baremetal platform を参照してください。

前提条件

  • MAVEN_PLUGIN_VERSION.X.GA.Final-redhat-00001 などの最新の Maven プラグインバージョンを確認している。MAVEN_PLUGIN_VERSION はメジャーバージョンで、X はマイクロバージョンです。/ga/org/wildfly/plugins/wildfly-jar-maven-plugin のインデックス を参照してください。
  • 3.0.X.GA-redhat-BUILD_NUMBER などの最新の Galleon feature-pack バージョンを確認している。X は JBoss EAP XP のマイクロバージョンで、BUILD_NUMBER は Galleon 機能パックのビルド番号。JBoss EAP XP 3.0.0 製品のライフサイクル中に、XBUILD_NUMBER の両方を進化できます。Index of /ga/org/jboss/eap/wildfly-galleon-pack のインデックス を参照してください。
  • Maven プロジェクトを作成し、親依存関係を設定して、MicroProfile アプリケーションを作成するための依存関係を追加している。MicroProfile Config の開発 を参照してください。
注記

この手順の例では、以下のプロパティーを指定します。

  • Maven プラグインバージョンの場合は、${bootable.jar.maven.plugin.version} です。
  • Galleon 機能パックバージョンの場合は、${jboss.xp.galleon.feature.pack.version} です。

これらのプロパティーをプロジェクトで設定する必要があります。以下に例を示します。

<properties>
    <bootable.jar.maven.plugin.version>4.0.3.Final-redhat-00001</bootable.jar.maven.plugin.version>
    <jboss.xp.galleon.feature.pack.version>3.0.0.GA-redhat-00001</jboss.xp.galleon.feature.pack.version>
</properties>

手順

  1. 以下の内容を pom.xml ファイルの <build> 要素に追加します。最新バージョンの Maven プラグインと、org.jboss.eap:wildfly-galleon-pack Galleon 機能パックの最新バージョンを指定する必要があります。以下に例を示します。

    <plugins>
        <plugin>
            <groupId>org.wildfly.plugins</groupId>
            <artifactId>wildfly-jar-maven-plugin</artifactId>
            <version>${bootable.jar.maven.plugin.version}</version>
            <configuration>
                 <feature-pack-location>org.jboss.eap:wildfly-galleon-pack:${jboss.xp.galleon.feature.pack.version}</feature-pack-location>
                <layers>
                    <layer>jaxrs-server</layer>
                    <layer>microprofile-platform</layer>
                </layers>
             </configuration>
            <executions>
                <execution>
                    <goals>
                        <goal>package</goal>
                    </goals>
                </execution>
            </executions>
        </plugin>
    </plugins>
    注記

    pom.xml ファイルで Galleon レイヤーを指定しない場合、起動可能な JAR サーバーには standalone-microprofile.xml 設定と同じ設定が含まれます。

  2. アプリケーションを起動可能な JAR としてパッケージ化します。

    $ mvn package
  3. アプリケーションを起動します。

    $ NAME="foo" java -jar target/microprofile-config-bootable.jar
    注記

    この例では、環境変数に NAME を使用しますが、デフォルト値の jim を使用することができます。

    注記

    サポートされる起動可能な JAR 引数の一覧を表示するには、--helpjava -jar target/microprofile-config-bootable.jar コマンドの最後に追加します。

  4. Web ブラウザーで以下の URL を指定して MicroProfile Config アプリケーションにアクセスします。

    http://localhost:8080/config/json
  5. 検証: ターミナルで以下のコマンドを実行し、アプリケーションが適切に動作します。

    curl http://localhost:8080/config/json

    以下が想定される出力です。

    {"result":"Hello foo"}

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