8.7. CLI スクリプト

CLI スクリプトを作成して、起動可能な JAR のパッケージング中にサーバーを設定できます。

CLI スクリプトは、追加のサーバー設定を適用するために使用できる一連の CLI コマンドが含まれるテキストファイルです。たとえば、スクリプトを作成して新しいロガーを logging サブシステムに追加できます。

CLI スクリプトでより複雑な操作を指定することもできます。たとえば、セキュリティー管理操作を単一のコマンドにグループ化して、管理 HTTP エンドポイントの HTTP 認証を有効にできます。

注記

アプリケーションを起動可能な JAR としてパッケージ化する前に、プラグイン設定の <cli-session> 要素に CLI スクリプトを定義する必要があります。これにより、起動可能な JAR をパッケージ化した後にサーバー設定が維持されるようになります。

事前定義された Galleon レイヤーを組み合わせて、アプリケーションをデプロイするサーバーを設定できますが、制限はあります。たとえば、起動可能な JAR のパッケージ化時に Galleon レイヤーを使用して HTTPS undertow リスナーを有効にすることはできません。代わりに、CLI スクリプトを使用する必要があります。

CLI スクリプトは、pom.xml ファイルの <cli-session> 要素に定義する必要があります。以下の表は、CLI セッション属性のタイプを示しています。

表8.2 CLI スクリプトの属性

引数説明

script-files

スクリプトファイルへのパスの一覧。

properties-file

プロパティーファイルへのパスを指定する任意の属性。このファイルは、${my.prop} 構文を使用してスクリプトが参照できる Java プロパティーを一覧表示します。以下の例では、public inet-addressall.addresses の値に設定します。/interface=public:write-attribute(name=inet-address,value=${all.addresses})

resolve-expressions

ブール値が含まれる任意の属性です。操作リクエストをサーバーに送信する前にシステムプロパティーまたは式が解決されているかどうかを示します。デフォルト値は true です。

注記
  • CLI スクリプトは、pom.xml ファイルの <cli-session> 要素で定義された順序で起動します。
  • JBoss EAP JAR Maven プラグインは、各 CLI セッションに対して埋め込みサーバーを起動します。そのため、CLI スクリプトは埋め込みサーバーを起動したり、停止したりする必要はありません。