2.7.3. 高度なセキュリティー

保護方法に影響を及ぼす、管理インターフェイスや認証および承認方法のデフォルト設定を変更する方法は複数あります。

2.7.3.1. 管理インターフェイスの更新

JBoss EAP では、管理者は認証および承認方法を変更できるだけでなく、管理インターフェイス自体の設定も更新できます。これには複数のオプションがあります。

一方向 SSL/TLS を使用するための管理インターフェイスの設定
一方向 SSL/TLS のみを使用して通信を行うよう JBoss EAP 管理コンソールを設定すると、セキュリティーが強化されます。クライアントと管理コンソール間のネットワークトラフィックはすべて暗号化されるため、仲介者攻撃などのセキュリティー攻撃のリスクが軽減されます。JBoss EAP インスタンスの管理者は、そのインスタンスに対して非特権ユーザーよりも多くのパーミッションを持ち、一方向 SSL/TLS を使用するとそのインスタンスの整合性や可用性の保護に役立ちます。JBoss EAP で一方向 SSL/TLS を設定するとき、認証局が署名した証明書は信頼チェーンを提供するため、自己署名証明書よりも優先されます。自己署名証明書は許可されますが、推奨されません。
双方向 SSL/TLS の使用
クライアント認証とも呼ばれる双方向 SSL/TLS 認証は、SSL/TLS 証明書を使用してクライアントとサーバーを認証します。そのため、サーバーの伝えるアイデンティティーだけでなく、クライアントの伝えるアイデンティティーも信頼できます。
新しいセキュリティーレルムの更新および作成
デフォルトのセキュリティーレルムは更新可能で、新しいセキュリティーレルムに置き換えることもできます。