第2章 管理対象ドメインのセキュア化

マネージドドメインコントローラーとそのホストコントローラー間の通信のセキュリティーを保護できます。

2.1. ドメインコントローラーのパスワード認証の elytron での設定

マスタードメインコントローラーにユーザーを追加して、スレーブコントローラーがそのユーザーとして認証できるようにする必要があります。スレーブコントローラーは、マスタードメインコントローラーの HTTP インターフェイスで認証を試行します。

手順

  1. マスタードメインコントローラーでユーザーを追加します。ユーザー名、パスワード、その他の設定を追加するには、add-user ユーティリティーを使用します。HTTP インターフェイスが Management RealmElytron セキュリティーレルムで保護されている場合には、Management Realm にユーザーを追加する必要があります。

    注記

    デフォルトのファイルベースのユーザーおよびグループ認証メカニズムを使用している場合は、EAP_HOME/bin/add-user.sh スクリプトを実行してください。

    注記

    add-user ユーティリティーを使用してユーザー情報を追加した後に、サーバーはプロパティーファイルの内容をメモリーにキャッシュします。ただし、サーバーは認証リクエストごとにプロパティーファイルの変更時間を確認し、時間が更新された場合にリロードします。つまり、add-user ユーティリティーによるすべての変更が稼働中のサーバーに即座に適用されることになります。

    注記

    管理ユーザーのレルムのデフォルト名は ManagementRealm です。Add-user ユーティリティーでレルム名の入力を求められた場合には、別のレルムに切り替えていない限り、デフォルトのレルム名を使用する必要があります。

  2. authentication-configuration をスレーブコントローラーに追加します。次の例では、ユーザーが slave、パスワードが password1!slave という名前の authentication-configuration を新たに追加します。

    /host=slave/subsystem=elytron/authentication-configuration=slave:add(authentication-name=slave, credential-reference={clear-text=password1!})
  3. 次の例のように、スレーブコントローラーに authentication-context を追加します。

    /host=slave/subsystem=elytron/authentication-context=slave-context:add(match-rules=[{authentication-configuration=slave}])
  4. 次の例のように、スレーブコントローラーにドメインコントローラーの場所と authentication-context を指定します。

    <domain-controller>
      <remote protocol="remote" host="localhost" port="9990" authentication-context="slave-context"/>
    </domain-controller>

関連情報

  • マネージドドメイン操作モードの概念および一般的な設定の詳細は、JBoss EAP設定ガイド ドメイン管理 セクションを参照してください。
  • ユーザーの管理については、JBoss EAPConfiguration GuideManagement Users セクションを参照してください。