5.3.2. LDAP と RBAC の承認の統合

LDAP サーバーを使用して認証したユーザーまたはプロパティーファイルを使用したユーザーは、ユーザーグループのメンバーになります。ユーザーグループは、単一のユーザーに割り当てることのできる任意のラベルです。RBAC は、このグループ情報を使用してロールをユーザーに自動的に割り当てるか、ロールからユーザーを除外するように設定できます。

LDAP ディレクトリーには、ユーザーアカウントおよびグループのエントリーが含まれ、属性によって参照されます。LDAP サーバー設定によっては、ユーザーエンティティーはユーザーが所属するグループを memberOf 属性を介してマップできます。また、グループエンティティーは、uniqueMember 属性によってユーザーが属するユーザーをマップできます。ユーザーが LDAP サーバーに正常に認証されると、グループ検索が実行され、そのユーザーのグループ情報が読み込まれます。使用中のディレクトリーサーバーによっては、グループ検索は SN を使用して実行できます。これは通常、認証で使用されるユーザー名か、ディレクトリー内のユーザーのエントリー DN を使用して実行できます。LDAP をセキュリティーレルムの承認メカニズムとして設定すると、グループ検索 (username-to-dn) およびユーザー名と識別名 (username-to-dn) 間のマッピングが設定されます。

ユーザーのグループメンバーシップ情報が LDAP サーバーから決定されると、RBAC 設定内のマッピングを使用して、ユーザーが所有するロールが決定されます。このマッピングは、グループおよび個々のユーザーを明示的に包含または除外するように設定されます。

注記

サーバーに接続するユーザーの認証手順が常に最初に行われます。ユーザーの認証に成功すると、サーバーはユーザーのグループを読み込みます。認証のステップと承認の手順では、それぞれ LDAP サーバーへの接続が必要です。セキュリティーレルムは、グループの読み込みステップで認証接続を再利用してこのプロセスを最適化します。