第5章 JBoss EAP for OpenShift の機能調整
JBoss EAP を含むイメージを構築しているとき、イメージに含める JBoss EAP の機能とサブシステムを制御できます。
S2I イメージに含まれるデフォルトの JBoss EAP サーバーには、完全なサーバーおよびすべての機能が含まれます。プロビジョニングしたサーバーに含まれる機能を調整したいこともあります。たとえば、プロビジョニングされたサーバーのセキュリティーの露出を低減させたり、マイクロサービスのコンテナーにより適切になるように、メモリーフットプリントを低減させる必要がある場合があります。
5.1. カスタム JBoss EAP サーバーのプロビジョニング
調整した機能を備えたカスタムサーバーをプロビジョニングするに は、S2I ビルドフェーズで Galleon_provision_LAYERS
環境変数を渡します。
環境変数の値は、サーバーのビルドにプロビジョニングするコンマ区切りのレイヤーの一覧です。
たとえば、環境変数を GALLEON_PROVISION_LAYERS=jaxrs-server
として指定すると、JBoss EAP サーバーは以下の機能を備えた状態でプロビジョニングされます。
- サーブレットコンテナー
- データソースを設定する機能
-
jaxrs
、weld
、jpa
サブシステム - Red Hat SSO 統合