8.8. 別のインスタンス上のリモートクライアント

ここでは、JBoss EAP インスタンスにデプロイされたクライアントアプリケーションが、別の JBoss EAP インスタンスにデプロイされた、クラスター化されたステートフル Bean を呼び出す方法を説明します。

以下の例では、3 つのサーバーが関与しています。サーバー X と Y の両方がクラスターに属し、クラスター化された Jakarta Enterprise Beans がクラスター内にデプロイされます。他のサーバーインスタンスサーバー C もあり、クラスタリング機能も持たない可能性があります。サーバー C は、サーバー X および Y にデプロイされたクラスター化された Bean を起動し、フェイルオーバーを達成するデプロイメントがあるクライアントとして機能します。

この設定は jboss-ejb-client.xml ファイルで行われます。このファイルは、他のサーバーへのリモートアウトバウンド接続を参照します。サーバー C はクライアントであるため、jboss-ejb-client.xml ファイルの設定はサーバー C のデプロイメントにあります。クライアント設定はすべてのクラスター化されたノードを参照する必要はなく、いずれか 1 つを参照します。これは、通信の開始点として機能します。

この場合、リモートアウトバウンド接続はサーバー C からサーバー X に作成され、次にサーバー X が通信の開始点として使用されます。リモートスタンドアロンクライアントの場合と同様に、サーバー C のアプリケーションがステートフル Bean をルックアップすると、セッション ID と、そのクラスターのアフィニティーを返すサーバー X にセッション作成要求が送信されます。また、サーバー X は、クラスタートポロジーが含まれるサーバー C に非同期メッセージを送信します。サーバー Y はサーバー X とともにクラスターに属するため、このトポロジー情報にはサーバー Y のノード情報が含まれます。プロキシーの後続の呼び出しはクラスター内のノードに適切にルーティングされます。前述のようにサーバー X がダウンした場合は、クラスターからの別のノードが選択され、呼び出しはそのノードに転送されます。

フェイルオーバーの観点では、リモートスタンドアロンクライアントと別の JBoss EAP インスタンス上のリモートクライアントの両方が同じように動作します。