第2章 エンタープライズ Bean プロジェクトの作成
2.1. Red Hat CodeReady Studio を使用した Jakarta Enterprise Beans アーカイブプロジェクトの作成
ここでは、Red Hat CodeReady Studio で Jakarta Enterprise Beans プロジェクトを作成する方法を説明します。
要件
JBoss EAP のサーバーランタイムおよびサーバーランタイムが Red Hat CodeReady Studio で設定されています。
注記Red Hat CodeReady Studio で Target runtime を 7.4 以降に設定し、プロジェクトは Jakarta EE 8 仕様と互換性があります。
Red Hat CodeReady Studio における Jakarta Enterprise Beans プロジェクトの作成
New EJB Project ウィザードを開きます。
- File メニューに移動して New を選択し、Project を選択します。
New Project ウィザードが表示されたら、EJB/EJB Project を選択して Next をクリックします。
図2.1 新しい EJB プロジェクトウィザード
以下の詳細を入力します。
- Project name: Red Hat CodeReady Studio に表示されるプロジェクトの名前、およびデプロイされた JAR ファイルのデフォルトのファイル名。
- Project location: プロジェクトファイルが保存されるディレクトリー。デフォルトは、現在のワークスペースのディレクトリーです。
- Target runtime: これは、プロジェクトに使用されるサーバーランタイムです。これは、デプロイするサーバーによって使用されるものと同じ JBoss EAP ランタイムに設定する必要があります。
- Jakarta Enterprise Beans モジュールバージョン: これは、エンタープライズ Bean が準拠する EJB 仕様のバージョンです。Red Hat は、3.2 の使用を推奨します。
Configuration: これにより、プロジェクトで対応している機能を調整することができます。選択したランタイムにデフォルト設定を使用します。
Next をクリックして先に進みます。
Java プロジェクト設定画面では、Java ソースファイルを含むディレクトリーを追加し、ビルドの出力用にディレクトリーを指定できます。
この設定は変更せず、Next をクリックします。
EJB Module 設定画面で、デプロイメント記述子が必要な場合に ejb-jar.xml デプロイメント記述子の生成 を確認します。デプロイメント記述子は Jakarta Enterprise Beans 3.2 では任意で、必要な場合は後で追加できます。
Finish をクリックするとプロジェクトが作成され、Project Explorer に表示されます。
図2.2 Project Explorer で新たに作成された Jakarta Enterprise Beans プロジェクト
デプロイメントのためにプロジェクトをサーバーに追加するには、Servers タブで対象のサーバーを右クリックし、Add and Remove を選択します。
Add and Remove ダイアログで、Available コラムからデプロイするリソースを選択して、Add ボタンをクリックします。リソースは Configured コラムに移動します。Finish をクリックしてダイアログを閉じます。
図2.3 ダイアログの追加または削除
これで、Red Hat CodeReady Studio には、指定のサーバーにビルドしてデプロイできる Jakarta Enterprise Beans プロジェクトができました。
プロジェクトにエンタープライズ bean が追加されない場合、Red Hat CodeReady Studio は、An EJB module must contain one or more enterprise beans (EJB モジュールには、1 つ以上のエンタープライズ Bean が必要です) という警告が表示されます。この警告は、エンタープライズ Bean がプロジェクトに追加されると消えます。