11.2. ログファイルの表示

サーバーやアプリケーションログの確認は、診断エラー、パフォーマンスの問題、およびその他の問題に対応するために重要です。サーバーのファイルシステムで直接ログを表示したいユーザーもいます。直接ファイルシステムにアクセスできないユーザーやグラフィカルインターフェイスを使用したいユーザーは JBoss EAP の管理コンソールからログを表示することができます。また、管理 CLI を使用してログを表示することもできます。

管理インターフェイスの 1 つからログにアクセスするには、サーバーの jboss.server.log.dir プロパティーによって指定されたディレクトリーに存在し、File、Periodic rotating、Size rotating、または Periodic size rotating ログハンドラーとして定義される必要があります。RBAC ロール割り当ても考慮されるため、管理コンソールまたは管理 CLI にログインしたユーザーはアクセス権限を持つログのみ表示できます。

管理コンソールからのログの表示

管理コンソールから直接ログを表示できます。

  1. Runtime タブを選択し、該当するサーバーを選択します。
  2. ログファイル を選択し、リストからログファイルを選択します。
  3. 表示 をクリックしてログの内容を表示および検索するか、ドロップダウンリストから ダウンロード を選択してログファイルをローカルファイルシステムにダウンロードします。
警告

管理コンソールのログビューアーは、100MB 以上のログファイルなどの非常に大きなログファイルを表示するテキストエディターの代わりとして使用するものではありません。15MB を超えるログファイルを開こうとすると、確認を求められます。管理コンソールで非常に大きなファイルを開くと、ブラウザーがクラッシュする可能性があるため、大きなログファイルは常にローカルにダウンロードし、テキストエディターで開くようにしてください。

管理 CLI からのログの表示

read-log-file コマンドを使用すると管理 CLI からログファイルの内容を取得できます。デフォルトでは、指定されたログファイルの最後の 10 行が表示されます。

/subsystem=logging/log-file=LOG_FILE_NAME:read-log-file
注記

マネージドドメインでは、このコマンドの前に /host=HOST_NAME/server=SERVER_NAME を追加してください。

以下のパラメーターを使用するとログの出力をカスタマイズできます。

encoding
ファイルの読み取りに使用される文字エンコーディング。
lines
ファイルから読み取る行数。-1 はログの行すべてを取得します。デフォルトは 10 です。
skip
読み取る前にスキップする行数。デフォルトは 0 です。
tail
ファイルの最後から読み取るかどうか。デフォルト値は true です。

たとえば、以下の管理 CLI コマンドは server.log ログファイルの最初の 5 行を読み取ります。

/subsystem=logging/log-file=server.log:read-log-file(lines=5,tail=false)

このコマンドを実行すると以下が出力されます。

{
    "outcome" => "success",
    "result" => [
        "2016-03-24 08:49:26,612 INFO  [org.jboss.modules] (main) JBoss Modules version 1.5.1.Final-redhat-1",
        "2016-03-24 08:49:26,788 INFO  [org.jboss.msc] (main) JBoss MSC version 1.2.6.Final-redhat-1",
        "2016-03-24 08:49:26,863 INFO  [org.jboss.as] (MSC service thread 1-7) WFLYSRV0049: JBoss EAP 7.0.0.GA (WildFly Core 2.0.13.Final-redhat-1) starting",
        "2016-03-24 08:49:27,973 INFO  [org.jboss.as.server] (Controller Boot Thread) WFLYSRV0039: Creating http management service using socket-binding (management-http)",
        "2016-03-24 08:49:27,994 INFO  [org.xnio] (MSC service thread 1-1) XNIO version 3.3.4.Final-redhat-1"
    ]
}