24.5. 外部 Web サーバーのプロキシーサーバーとしての使用
JBoss EAP は、外部 Web サーバーの設定に応じて、サポートされる HTTP、HTTPS、または AJP プロトコルを使用して外部 Web サーバーからリクエストを許可できます。
各 Web サーバーのサポートされる HTTP コネクターの詳細は、HTTP コネクターの概要 を参照してください。使用する Web サーバーと HTTP コネクターを決定したら、適切なコネクターの設定情報の項を参照してください。
- Apache HTTP Server の場合は、mod_cluster、mod_jk、または mod_proxy の項を参照してください。
- Microsoft IIS の場合は、ISAPI コネクター の項を参照してください。
- Oracle iPlanet Web Server の場合は、NSAPI コネクター の項を参照してください。
HTTP コネクターのサポートされる設定に関する最新情報は、JBoss EAP でサポートされる設定 を参照してください。
また、JBoss EAP が 外部 Web サーバーからのリクエストを許可 するよう設定されている必要があります。
24.5.1. HTTP コネクターの概要
JBoss EAP には、Apache HTTP Server、Microsoft IIS、Oracle iPlanet などの外部 Web サーバーや Undertow より構築された負荷分散およびクラスターリングメカニズムを使用する機能があります。JBoss EAP はコネクターを使用して Web サーバーと通信します。これらのコネクターは JBoss EAP の undertow
サブシステム内に設定されます。
Web サーバーには、HTTP リクエストが JBoss EAP ノードにルーティングされる方法を制御するソフトウェアモジュールが含まれています。これらのモジュールの挙動や設定方法はモジュールごとに異なります。モジュールは、複数の JBoss EAP ノード全体でワークロードを分散したり、障害発生時にワークロードを他のサーバーに移動したりするために設定されます。
JBoss EAP は複数のコネクターをサポートします。使用中の Web サーバーや必要な機能に応じてコネクターを選択します。以下の表を参照して、サポートされる設定と、JBoss EAP と互換性のある HTTP コネクターの機能を比較してください。
JBoss EAP 7 をマルチプラットフォームロードバランサーとして使用する場合は mod_cluster を使用して Undertow をロードバランサーとして設定 を参照してください。
HTTP コネクターのサポートされる設定に関する最新情報は、JBoss EAP でサポートされる設定 を参照してください。
表24.1 HTTP コネクターでサポートされる設定
コネクター | Web Server | サポート対象オペレーティングシステム | サポート対象プロトコル |
---|---|---|---|
Red Hat JBoss Core Services の Apache HTTP Server、Red Hat JBoss Web Server の Apache HTTP Server、JBoss EAP (Undertow) | Red Hat Enterprise Linux、Microsoft Windows Server、Oracle Solaris | HTTP、HTTPS、AJP、WebSocket | |
Red Hat JBoss Core Services の Apache HTTP Server、Red Hat JBoss Web Server の Apache HTTP Server | Red Hat Enterprise Linux、Microsoft Windows Server、Oracle Solaris | AJP | |
Red Hat JBoss Core Services の Apache HTTP Server、Red Hat JBoss Web Server の Apache HTTP Server | Red Hat Enterprise Linux、Microsoft Windows Server、Oracle Solaris | HTTP、HTTPS、AJP | |
Microsoft IIS | Microsoft Windows Server | AJP | |
Oracle iPlanet Web Server | Oracle Solaris | AJP |
表24.2 HTTP コネクターの機能
コネクター | スティッキーセッションのサポート | デプロイメント状態への適合 |
---|---|---|
○ | 可。アプリケーションのデプロイメントとアンデプロイメントを検出し、アプリケーションがそのサーバーにデプロイされたかどうかに基づいて、サーバーにクライアント要求を送信するかどうかを動的に決定します。 | |
○ | 不可。 アプリケーションの状態に関係なく、コンテナーが利用可能な限り、クライアント要求をコンテナーに送信します。 | |
○ | 不可。 アプリケーションの状態に関係なく、コンテナーが利用可能な限り、クライアント要求をコンテナーに送信します。 | |
○ | 不可。 アプリケーションの状態に関係なく、コンテナーが利用可能な限り、クライアント要求をコンテナーに送信します。 | |
○ | 不可。 アプリケーションの状態に関係なく、コンテナーが利用可能な限り、クライアント要求をコンテナーに送信します。 |