17.7. ハンドラーの設定

JBoss EAP では、2 つのタイプのハンドラーを設定できます。

  • ファイルハンドラー
  • リバースプロキシーハンドラー

ファイルハンドラーは静的ファイルに対応します。各ファイルハンドラーは仮想ホストの場所にアタッチされている必要があります。リバースプロキシーハンドラーによって、JBoss EAP は高パフォーマンスなリバースプロキシーとして機能することができます。

JBoss EAP はデフォルトでファイルハンドラーを提供します。

デフォルトの Undertow サブシステムの設定

<subsystem xmlns="urn:jboss:domain:undertow:10.0" default-server="default-server" default-virtual-host="default-host" default-servlet-container="default" default-security-domain="other">
    <buffer-cache name="default"/>
    <server name="default-server">
        ...
    </server>
    <servlet-container name="default">
        ...
    </servlet-container>
    <handlers>
        <file name="welcome-content" path="${jboss.home.dir}/welcome-content"/>
    </handlers>
</subsystem>

静的リソースに WebDAV を使用

過去のバージョンの JBoss EAP では、web サブシステムで WebDAV を使用して (WebdavServlet 経由) 静的リソースをホストし、追加の HTTP メソッドを有効にしてこれらのファイルへのアクセスや操作を実行できました。JBoss EAP 7 では、ファイルハンドラーを経由した静的ファイルの対応メカニズムは undertow サブシステムによって提供されますが、undertow サブシステムは WebDAV をサポートしません。JBoss EAP 7 で WebDAV を使用する場合は、カスタムの WebDav サーブレットを記述してください。

既存のファイルハンドラーの更新

既存のファイルハンドラーを更新するには、以下を指定します。

/subsystem=undertow/configuration=handler/file=welcome-content:write-attribute(name=case-sensitive,value=true)
reload

新規ファイルハンドラーの作成

新規のファイルハンドラーを作成するには、以下を指定します。

/subsystem=undertow/configuration=handler/file=new-file-handler:add(path="${jboss.home.dir}/welcome-content")
警告

ファイルハンドラーの path を直接ディレクトリーではなくファイルに設定した場合、そのファイルハンドラーを参照する location 要素の最後にフォワードスラッシュ (/) を付けないでください。最後にフォワードスラッシュが付くと、404 - Not Found が返されます。

ファイルハンドラーの削除

ファイルハンドラーを削除するには、以下を指定します。

/subsystem=undertow/configuration=handler/file=new-file-handler:remove
reload

ハンドラーの設定に使用できる属性の完全リストは、Undertow サブシステムの属性 の項を参照してください。