17.14. RequestDumping ハンドラーの設定
RequestDumping
ハンドラーである io.undertow.server.handlers.RequestDumpingHandler
は、JBoss EAP 内で Undertow によって処理されるリクエストとその応答オブジェクトの詳細をログに記録します。
このハンドラーはデバッグに便利ですが、機密情報がログに記録される可能性があります。この点に留意してこのハンドラーを有効にしてください。
RequestDumping
ハンドラーは、JBoss EAP 6 の RequestDumperValve
の代わりに使用されます。
RequestDumping
ハンドラーは、JBoss EAP のサーバーレベルまたは個別のアプリケーション内のいずれかで設定できます。
17.14.1. サーバーでの RequestDumping ハンドラーの設定
RequestDumping
ハンドラーは式フィルターとして設定する必要があります。RequestDumping
ハンドラーを式フィルターとして設定するには、以下を行う必要があります。
RequestDumping
ハンドラーで新しい式フィルターを作成する
/subsystem=undertow/configuration=filter/expression-filter=requestDumperExpression:add(expression="dump-request")
Undertow Web サーバーで式フィルターを有効にする
/subsystem=undertow/server=default-server/host=default-host/filter-ref=requestDumperExpression:add
このように RequestDumping
ハンドラーを式フィルターとして有効にすると、Undertow Web サーバーによって処理されるすべてのリクエストおよびそれらの応答がログに記録されます。
特定 URL に対して RequestDumping ハンドラーを設定する
すべてのリクエストをログに記録する他に、特定の URL のリクエストやそれらの応答のみをログに記録するために式フィルターを使用することもできます。これには、path
、path-prefix
、path-suffix
などの述語を式に使用します。たとえば、/myApplication/test
へのリクエストとそれらの応答をすべてログに記録するには、式フィルターの作成時に式 "dump-request"
の代わりに "path(/myApplication/test) -> dump-request"
を使用します。これにより、/myApplication/test
に完全一致するパスを持つリクエストのみが RequestDumping
ハンドラーに送られます。