24.10. Oracle NSAPI コネクター
Netscape Server API (NSAPI) は、拡張機能をサーバーに実装するために Oracle iPlanet Web Server (旧名 Netscape Web Server) によって提供される API です。これらの拡張機能はサーバープラグインと呼ばれます。NSAPI コネクターは、Oracle iPlanet Web Server 向けに調整された mod_jk の拡張機能である nsapi_redirector.so
で使用されます。NSAPI コネクターを使用すると、JBoss EAP インスタンスをワーカーノード、Oracle iPlanet Web Server をロードバランサーとして設定できます。
Solaris および Oracle iPlanet Web Server のサポートされる設定については、JBoss Enterprise Application Platform (EAP) 7 でサポートされる設定 を参照してください。
24.10.1. iPlanet Web Server が NSAPI コネクターを使用するよう設定
前提条件
- ワーカーとして動作する各サーバーに JBoss EAP がインストールおよび設定されます。
Red Hat カスタマーポータルから NSAPI コネクターをダウンロードします。
- ブラウザーを開き、Red Hat カスタマーポータルで JBoss の Software Downloads ページにログインします。
- Product ドロップダウンメニューから Web Connectors を選択します。
- Version ドロップダウンメニューで最新バージョンの JBoss Core Services を選択します。
- システムのプラットフォームとアーキテクチャーに対応する Red Hat JBoss Core Services NSAPI Connector を見つけ、Download リンクをクリックします。
-
lib/
またはlib64/
ディレクトリーにあるnsapi_redirector.so
ファイルを、IPLANET_CONFIG/lib/
またはIPLANET_CONFIG/lib64/
ディレクトリーに展開します。
NSAPI コネクターを設定します。
これらの手順では、IPLANET_CONFIG
は Oracle iPlanet の設定ディレクトリーを意味します (通常 /opt/oracle/webserver7/config/
になります)。Oracle iPlanet 設定ディレクトリーが異なる場合は、適切に手順を変更してください。
サーブレットマッピングを無効にします。
IPLANET_CONFIG/default.web.xml
ファイルを開き、Built In Server Mappings という見出しのセクションを見つけます。次の 3 つのサーブレットを XML コメント文字 (<!--
および-->
) で囲み、これらのサーブレットへのマッピングを無効にします。- default
- invoker
jsp
以下の設定例は、無効にされたマッピングを示しています。
<!-- ============== Built In Servlet Mappings =============== --> <!-- The servlet mappings for the built in servlets defined above. --> <!-- The mapping for the default servlet --> <!--servlet-mapping> <servlet-name>default</servlet-name> <url-pattern>/</url-pattern> </servlet-mapping--> <!-- The mapping for the invoker servlet --> <!--servlet-mapping> <servlet-name>invoker</servlet-name> <url-pattern>/servlet/*</url-pattern> </servlet-mapping--> <!-- The mapping for the Jakarta Server Pages servlet --> <!--servlet-mapping> <servlet-name>jsp</servlet-name> <url-pattern>*.jsp</url-pattern> </servlet-mapping-->
ファイルを保存し、終了します。
iPlanet Web Server が NSAPI コネクターモジュールをロードするよう設定します。
IPLANET_CONFIG/magnus.conf
ファイルの最後に次の行を追加し、設定に合わせてファイルパスを変更します。これらの行は、nsapi_redirector.so
モジュールと、ワーカーおよびそのプロパティーがリストされたworkers.properties
ファイルの場所を定義します。Init fn="load-modules" funcs="jk_init,jk_service" shlib="/lib/nsapi_redirector.so" shlib_flags="(global|now)" Init fn="jk_init" worker_file="IPLANET_CONFIG/connectors/workers.properties" log_level="info" log_file="IPLANET_CONFIG/connectors/nsapi.log" shm_file="IPLANET_CONFIG/connectors/tmp/jk_shm"
上記の設定は 32 ビットアーキテクチャー向けです。64 ビット Solaris を使用している場合は、文字列
lib/nsapi_redirector.so
をlib64/nsapi_redirector.so
に変更します。ファイルを保存し、終了します。
NSAPI コネクターを設定します。
負荷分散のない基本設定または負荷分散設定向けに NSAPI コネクターを設定できます。以下のいずれかのオプションを選択します。 その後、設定が完了します。