A.10. モジュールコマンド引数

以下の引数は、module add 管理 CLI コマンドに渡すことができます。

表A.20 モジュールコマンド引数

引数説明

--absolute-resources

この引数を使用して、module.xml ファイルから参照するファイルシステムの絶対パスのリストを指定します。指定されるファイルはモジュールディレクトリーにはコピーされません。

区切り文字の詳細は --resource-delimiter を参照してください。

--allow-nonexistent-resources

この引数を使用して、--resources によって指定された存在しないリソースの空のディレクトリーを作成します。存在しないリソースがある場合、この引数を使用しないと module add コマンドの実行に失敗します。

--dependencies

この引数を使用して、このモジュールが依存するモジュール名のコンマ区切りリストを提供します。

--export-dependencies

この引数を使用して、エクスポートされた依存関係を指定します。

module add --name=com.mysql --resources=/path/to/mysql-connector-java-8.0.12.jar --export-dependencies=javaee.api,sun.jdk,ibm.jdk,javax.api,javax.transaction.api

--main-class

この引数を使用して、モジュールのメインメソッドを宣言する完全修飾クラス名を指定します。

--module-root-dir

デフォルトの EAP_HOME/modules/ ディレクトリーの代わりに、外部の JBoss EAP モジュールディレクトリーを定義した場合は、この引数を使用します。

module add --module-root-dir=/path/to/my-external-modules/ --name=com.mysql --resources=/path/to/mysql-connector-java-8.0.12.jar --dependencies=javaee.api,sun.jdk,ibm.jdk,javax.api,javax.transaction.api

--module-xml

この引数を使用して、この新規モジュールに使用する module.xml へのファイルシステムパスを提供します。ます。この引数を指定しないと、module.xml ファイルがモジュールディレクトリーに生成されます。

--name

この引数を使用して、追加するモジュールの名前を提供します。この引数は必須です。

--properties

この引数を使用して、モジュールプロパティーを定義する PROPERTY_NAME=PROPERTY_VALUE ペアのコンマ区切りリストを提供します。

--resource-delimiter

この引数を使用して、--resources または absolute-resources 引数に提供されたリソースリストの、ユーザー定義のファイルパス区切り文字を設定します。設定されていない場合、ファイルパスの区切り文字は Linux ではコロン (:) 、Windows ではセミコロン (;) になります。

--resources

この引数を使用して、ファイルシステムパスのリストを提供してこのモジュールのリソースを指定します。ファイルは直接このモジュールディレクトリーにコピーされ、その module.xml ファイルから参照されます。ディレクトリーへのパスを提供した場合、ディレクトリーとその内容はモジュールディレクトリーにコピーされます。シンボリックリンクは保持されず、リンクされたリソースはモジュールディレクトリーにコピーされます。--absolute-resources または --module-xml が提供されている場合を除き、この引数は必須です。

区切り文字の詳細は --resource-delimiter を参照してください。

--slot

この引数を使用して、デフォルトの main スロット以外のスロットにモジュールを追加します。

module add --name=com.mysql --slot=8.0 --resources=/path/to/mysql-connector-java-8.0.12.jar --dependencies=javaee.api,sun.jdk,ibm.jdk,javax.api,javax.transaction.api