A.36. ModCluster サブシステムの属性

modcluster サブシステムの構造は次のとおりです。

load-provider=dynamic リソースにより、負荷分散の動作を決定するために CPU、セッション、ヒープ、メモリー、重みなどの要素を設定できます。

load-provider=simple リソースを使用すると、静的な定数のみを factor 属性として設定できます。これは、ユーザーが受信 HTTP リクエストの負荷分散に動的なルールまたは複雑なルールを必要としない場合に役立ちます。

注記

これらの表は、管理モデルで使用される属性名を示しています (管理 CLI を使用している場合など)。XML で使用される名前は管理モデルの名前と異なる場合があるため、XML で使用される要素を EAP_HOME/docs/schema/jboss-as-mod-cluster_3_0.xsd のスキーマ定義ファイルで確認してください。

表A.134 proxy 設定オプション

属性デフォルト説明

advertise

true

マルチキャストベースのアドバタイズメカニズムを有効にするかどうか。

advertise-security-key

 

httpd インスタンスと、httpd インスタンスからのアドバタイズをリッスンする JBoss EAP サーバーとの間の共有の秘密です。

advertise-socket

 

登録するリバースプロキシーのバランサーの名前。

auto-enable-contexts

true

false に設定された場合、コンテキストは無効としてリバースプロキシーと登録されます。enable-context 操作を使用するか、mod_cluster_manager コンソールを使用するとコンテキストを有効にできます。

balancer

 

登録するリバースプロキシーのバランサーの名前。設定されていない場合、値は ManagerBalancerName ディレクティブで Apache HTTP Server 側に設定され、デフォルトでは mycluster になります。

connector

 

mod_cluster のリバースプロキシーが接続する Undertow リスナーの名前。

excluded-contexts

 

リバースプロキシーでの登録から除外されるコンテキストのリスト。ホストの指定がない場合、localhost がホストと仮定されます。ROOT は web アプリケーションのルートコンテキストを示します。

flush-packets

false

web サーバーへのパケットのフラッシングを有効にするかどうか。

flush-wait

-1

httpd でパケットをフラッシュする前に待機する期間。最大値は 2,147,483,647

listener

 

リバースプロキシーと登録される Undertow リスナーの名前。

load-balancing-group

 

設定された場合、リクエストはロードバランサーの指定のロードバランシンググループに送信されます。

max-attempts

1

リバースプロキシーが指定リクエストのワーカーへの送信を試みる回数。 この回数試行した後に送信を断念します。

node-timeout

-1

ワーカーへのプロキシー接続のタイムアウト (秒単位)。mod_cluster はこの期間バックエンド応答を待ち、その経過後にエラーを返します。node-timeout 属性が未定義である場合、httpd ProxyTimeout ディレクティブが使用されます。ProxyTimeout が未定義である場合、httpd Timeout ディレクティブが使用され、デフォルトは 300 秒になります。

ping

10

ping に対する pong 返答を待つ時間 (秒単位)。

proxies

 

socket-binding-groupoutbound-socket-binding によって定義される登録する mod_cluster のプロキシーのリスト。

proxy-list

 

プロキシーのリスト。形式は HOST_NAME:PORT で、コンマで区切られます。非推奨になりました。 proxies の使用が推奨されます。

proxy-url

/

MCMP リクエストのベース URL。

session-draining-strategy

DEFAULT

Web アプリケーションのアンデプロイメント中に使用されるセッションドレインストラテジー。有効な値は DEFAULTALWAYS、または NEVER です。

DEFAULT
web アプリケーションが分散可能でない場合のみ、web アプリケーションのアンデプロイ前にセッションをドレインします。
ALWAYS
web アプリケーションが分散可能であっても、web アプリケーションのアンデプロイ前に常にセッションをドレインします。
NEVER
web アプリケーションのアンデプロイ前にセッションをドレインしません。

load-provider=simple

 

動的ロードプロバイダーが存在しない場合に使用するロードプロバイダー。各クラスターメンバーに負荷係数 1 を割り当て、負荷分散アルゴリズムを適用せずに作業を均等に分散します。

smax

-1

httpd の soft maximum アイドル接続数。

socket-timeout

20

タイムアウトの前およびプロキシーをエラーのように警告する前に、httpd プロキシーから MCMP コマンドへの応答を待つ秒数。

ssl-context

 

mod_cluster によって使用される SSLContext への参照。

status-interval

10

STATUS メッセージがアプリケーションサーバーからリバースプロキシーへ送信される秒数。-1 から 2,147,483,647 までの値が許可されます。

sticky-session

true

あるセッションの後続リクエストを可能な限り同じノードへルーティングするべきかどうか。

sticky-session-force

false

バランサーがリクエストをスタックしたノードへルーティングできない場合に、リバースプロキシーがエラーを返すかどうか。スティッキーセッションが無効な場合は無視されます。

sticky-session-remove

false

フェイルオーバー時にセッション情報を削除します。

stop-context-timeout

10

分散可能なコンテキストの場合は、コンテキストが保留中のリクエストを処理するのを待つ最大時間 (秒単位)。 分散可能でないコンテキストの場合は、コンテキストがアクティブなセッションを破棄するのを待つ最大時間 (秒単位)。

ttl

-1

smax を超えるアイドル接続の TTL (Time To Live、秒単位)。-1 から 2,147,483,647 までの値が許可されます。

worker-timeout

-1

httpd で利用可能なワーカーによるリクエスト処理の待機時間のタイムアウト値。-1 から 2,147,483,647 までの値が許可されます。

表A.135 load-provider=dynamic 設定オプション

属性デフォルト説明

decay

2

減退 (Decay)。

history

9

履歴。

initial-load

0

ノードによって報告される初期負荷です。有効な範囲は 0-100 で 、0 が最大負荷になります。

この属性は、新しく加わるノードの負荷値を段階的に増大させ、クラスターに加わる際のオーバーロードを回避するのに役立ちます。

この動作を無効にするには、値を -1 に設定します。無効にすると、ノードは負荷値 100 を報告し、クラスターに加わるときに負荷がないことを示します。

表A.136 custom-load-metric 属性オプション

属性デフォルト説明

capacity

1.0

メトリックの容量

class

 

カスタムメトリックのクラス名。

property

 

メトリックのプロパティー。

weight

1

メトリックの重さ。

表A.137 load-metric 属性オプション

属性デフォルト説明

capacity

1.0

メトリックの容量

property

 

メトリックのプロパティー。

type

 

メトリックのタイプ。有効な値は cpumemheapsessionsreceive-trafficsend-trafficrequests、または busyness です。

weight

1

メトリックの重さ。

表A.138 ssl 属性オプション

属性デフォルト説明

ca-certificate-file

 

認証局。

ca-revocation-url

 

認証局の失効リスト。

certificate-key-file

${user.home}/.keystore

証明書のキーファイル。

cipher-suite

 

許可された暗号スイート。

key-alias

 

キーエイリアス。

password

changeit

パスワード。

protocol

TLS

有効な SSL プロトコル。