11.3.4. ログレベル

ログレベルとは、ログメッセージの性質と重大度を示す列挙値です。特定のログメッセージのレベルは、そのメッセージを送信するために選択したロギングフレームワークの適切なメソッドを使用して開発者が指定できます。

JBoss EAP は、サポートされるアプリケーションロギングフレームワークによって使用されるすべてのログレベルをサポートします。最も一般的に使用されるログレベルは、ログレベルの低い順に TRACEDEBUGINFOWARNERROR および FATAL となります。

ログレベルはログカテゴリーとログハンドラーによって使用され、それらが担当するメッセージを限定します。各ログレベルには、他のログレベルに対して相対的な順番を示す数値が割り当てられています。ログカテゴリーとハンドラーにはログレベルが割り当てられ、そのレベル以上のログメッセージのみを処理します。たとえば、WARN レベルのログハンドラーは、WARNERROR、および FATAL のレベルのメッセージのみを記録します。

サポート対象のログレベル
ログのレベルValue説明

ALL

Integer.MIN_VALUE

すべてのログメッセージを提供します。

FINEST

300

-

FINER

400

-

TRACE

400

TRACE レベルのログメッセージは、実行中のアプリケーションの状態に関する詳細な情報を提供し、デバッグ時のみキャプチャーされます。

DEBUG

500

DEBUG レベルのログメッセージは、個々の要求またはアプリケーションアクティビティーの進捗状況を示し、通常はデバッグ時のみキャプチャーされます。

FINE

500

-

CONFIG

700

-

INFO

800

INFO レベルのログメッセージはアプリケーションの全体的な進捗状況を示します。多くの場合、アプリケーションの起動、シャットダウン、およびその他の主要なライフサイクルイベントに使用されます。

WARN

900

WARN レベルのログメッセージはエラーではないが、理想的とは見なされない状況を示します。WARN ログメッセージは将来エラーが発生する可能性のある状況を示すことがあります。

WARNING

900

-

ERROR

1000

ERROR レベルのログメッセージは、現在のアクティビティーや要求の完了を妨げる可能性があるが、アプリケーションの実行を妨げない発生済みエラーを示します。

SEVERE

1000

-

FATAL

1100

FATAL レベルのログメッセージは重大なサービス障害やアプリケーションのシャットダウンを引き起こしたり、JBoss EAP のシャットダウンを引き起こしたりする可能性があるイベントを示します。

OFF

Integer.MAX_VALUE

ログメッセージを表示しません。

注記

ALL は、最低ログレベルであり、すべてのログレベルのメッセージを含みます。ロギングの量は最も多くなります。

FATAL は、最大ログレベルであり、そのレベルのメッセージのみを含みます。ロギングの量は最も少なくなります。