24.9. Microsoft ISAPI コネクター

Internet Server API (ISAPI) は、Microsoft のインターネット情報サービス (IIS) などの Web サーバー用の Digital Server 拡張やフィルターを書き込むために使用される API のセットです。ISAPI_redirect.dll は IIS 向けに調整された mod_jk の拡張機能です。ISAPI_redirect.dll を使用すると、JBoss EAP インスタンスをワーカーノードとしてロードバランサーとして設定できます。

注記

Windows Server および IIS のサポートされる設定については、JBoss Enterprise Application Platform (EAP) 7 でサポートされる設定 を参照してください。

24.9.1. Microsoft IIS が ISAPI コネクターを使用するよう設定

Red Hat カスタマーポータルから ISAPI コネクターをダウンロードします。

  1. ブラウザーを開き、Red Hat カスタマーポータルで JBoss の Software Downloads ページにログインします。
  2. Product ドロップダウンメニューから Web Connectors を選択します。
  3. Version ドロップダウンメニューで最新バージョンの JBoss Core Services を選択します。
  4. リストで Red Hat JBoss Core Services ISAPI Connector を見つけ、Download リンクをクリックします。
  5. アーカイブを抽出し、sbin ディレクトリーの内容をサーバーの場所にコピーします。以下の手順は、内容が C:\connectors\ にコピーされたことを前提としています。

IIS マネージャー (IIS 7) を使用して IIS リディレクターを設定するには、以下を行います。

  1. StartRunとクリックして IIS マネージャーを開き、inetmgr と入力します。
  2. 左側のツリービューペインで IIS 7 を展開します。
  3. ISAPI and CGI Registrations をダブルクリックし、新しいウインドウで開きます。
  4. Actions ペインで Add をクリックします。Add ISAPI or CGI Restriction ウインドウが開きます。
  5. 以下の値を指定します。

    • ISAPI or CGI Path: C:\connectors\isapi_redirect.dll
    • Description: jboss
    • Allow extension path to execute: チェックボックスを選択します。
  6. OK をクリックして Add ISAPI or CGI Restriction ウインドウを閉じます。
  7. JBoss ネイティブ仮想ディレクトリーの定義

    • Default Web Site を右クリックし、Add Virtual Directory をクリックします。Add Virtual Directory ウインドウが開きます。
    • 以下の値を指定して仮想ディレクトリーを追加します。

      • Alias: jboss
      • Physical Path: C:\connectors\
    • OK をクリックして値を保存し、Add Virtual Directory ウインドウを閉じます。
  8. JBoss ネイティブ ISAPI リダイレクトフィルターの定義

    • ツリービューペインで SitesDefault Web Site と展開します。
    • ISAPI Filters をダブルクリックします。ISAPI Filters Features ビューが表示されます。
    • Actions ペインで Add をクリックします。Add ISAPI Filter ウインドウが表示されます。
    • 以下の値を Add ISAPI Filter ウインドウに指定します。

      • Filter name: jboss
      • Executable: C:\connectors\isapi_redirect.dll
    • OK をクリックして値を保存し、Add ISAPI Filter ウインドウを閉じます。
  9. ISAPI-dll ハンドラーの有効化

    • ツリービューペインの IIS 7 をダブルクリックします。IIS 7 Home Features View が開きます。
    • Handler Mappings をダブルクリックします。Handler Mappings Features View が表示されます。
    • Group by コンボボックスで State を選択します。Handler MappingsEnabled and Disabled Groups に表示されます。
    • ISAPI-dll を見つけます。Disabled グループにある場合は右クリックし、Edit Feature Permissions を選択します。
    • 以下のパーミッションを有効にします。

      • Read
      • Script
      • Execute
    • OK をクリックして値を保存し、Edit Feature Permissions ウインドウを閉じます。

これで、ISAPI コネクターを使用するよう Microsoft IIS が設定されます。