24.3.6. Infinispan の統計
監視目的で、Infinispan キャッシュやキャッシュコンテナーに関する実行時統計を有効にできます。パフォーマンス上の理由で、統計の収集はデフォルトでは無効になっています。
統計収集は、各キャッシュコンテナー、キャッシュ、または両方に対して有効にできます。各キャッシュの統計オプションはキャッシュコンテナーのオプションをオーバーライドします。キャッシュコンテナーの統計収集を無効または有効にすると、独自の設定が明示的に指定されている場合以外はそのコンテナーのすべてのキャッシュが設定を継承します。
24.3.6.1. Infinispan 統計の有効化
Infinispan の統計を有効にすると、infinispan
サブシステムのパフォーマンスに影響する可能性があります。統計は必要な場合のみ有効にしてください。
管理コンソールまたは管理 CLI を使用すると Infinispan の統計収集を有効または無効にできます。管理コンソールでは、Configuration タブで Infinispan サブシステム選択してキャッシュまたはキャッシュコンテナーを選択し、Statistics Enabled 属性を編集します。管理 CLI を使用する場合は以下のコマンドを実行して統計を有効にします。
キャッシュコンテナーの統計収集を有効にします。サーバーをリロードする必要があります。
/subsystem=infinispan/cache-container=CACHE_CONTAINER:write-attribute(name=statistics-enabled,value=true)
キャッシュの統計収集を有効にします。サーバーをリロードする必要があります。
/subsystem=infinispan/cache-container=CACHE_CONTAINER/CACHE_TYPE=CACHE:write-attribute(name=statistics-enabled,value=true)
以下のコマンドを使用すると、キャッシュの statistics-enabled
属性の定義が解除され、キャッシュコンテナーの statistics-enabled
属性の設定を継承します。
/subsystem=infinispan/cache-container=CACHE_CONTAINER/CACHE_TYPE=CACHE:undefine-attribute(name=statistics-enabled)