11.5.6. Syslog ハンドラーの設定
ここでは、管理 CLI を使用して Syslog ハンドラーを設定する方法を説明します。Syslog ハンドラーを使用すると、Syslog プロトコル (RFC-3164 または RFC-5424) をサポートするリモートロギングサーバーにメッセージを送信できます。管理コンソールでは、Configuration → Subsystems → Logging → Configuration と選択し、表示 をクリックして Handler → Syslog Handler と選択すると、Syslog ハンドラーを設定することができます。
Syslog ハンドラーを設定するために実行する主なタスクは以下のとおりです。
ロギングプロファイルにこのログハンドラーを設定する場合、コマンドの最初は /subsystem=logging/
ではなく /subsystem=logging/logging-profile=LOGGING_PROFILE_NAME/
になります。
さらに、管理対象ドメインで実行している場合はコマンドの前に /profile=PROFILE_NAME
を付けます。
Syslog ハンドラーの追加
/subsystem=logging/syslog-handler=SYSLOG_HANDLER_NAME:add
Syslog ハンドラーの設定
必要性に応じて、以下の Syslog ハンドラー属性を 1 つ以上設定する必要がある場合があります。利用できる Syslog ハンドラー属性の完全リストと説明は、Syslog ハンドラーの属性 を参照してください。
ハンドラーのログレベルを設定します。デフォルトのレベルは
ALL
です。利用できるオプションは、ログレベル を参照してください。/subsystem=logging/syslog-handler=SYSLOG_HANDLER_NAME:write-attribute(name=level,value=LEVEL)
ログに記録するアプリケーションの名前を設定します。デフォルトの名前は
java
です。/subsystem=logging/syslog-handler=SYSLOG_HANDLER_NAME:write-attribute(name=app-name,value=APP_NAME)
Syslog サーバーのアドレスを設定します。デフォルトのアドレスは
localhost
です。/subsystem=logging/syslog-handler=SYSLOG_HANDLER_NAME:write-attribute(name=server-address,value=SERVER_ADDRESS)
syslog サーバーのポートを設定します。デフォルトのポートは
514
です。/subsystem=logging/syslog-handler=SYSLOG_HANDLER_NAME:write-attribute(name=port,value=PORT)
RFC 仕様の定義どおりに syslog 形式を設定します。デフォルトの形式は
RFC5424
です。/subsystem=logging/syslog-handler=SYSLOG_HANDLER_NAME:write-attribute(name=syslog-format,value=SYSLOG_FORMAT)
syslog ペイロードのメッセージをフォーマットするために
named-formatter
属性を指定します。/subsystem=logging/syslog-handler=SYSLOG_HANDLER_NAME:write-attribute(name=named-formatter, value=FORMATTER_NAME)
Syslog ハンドラーのロガーへの割り当て
ログハンドラーをアクティブにするには、ロガーに割り当てる必要があります。
以下の管理 CLI コマンドは Syslog ハンドラーをルートロガーに割り当てます。
/subsystem=logging/root-logger=ROOT:add-handler(name=SYSLOG_HANDLER_NAME)
以下の管理 CLI コマンドは、名前が CATEGORY
によって指定されるロガーに Syslog ハンドラーを割り当てます。
/subsystem=logging/logger=CATEGORY:add-handler(name=SYSLOG_HANDLER_NAME)
Syslog ハンドラーの削除
ログハンドラーは remove
操作で削除できます。ログハンドラーが現在ロガーまたは Async ログハンドラーに割り当てられている場合は削除できません。
/subsystem=logging/syslog-handler=SYSLOG_HANDLER_NAME:remove