11.7.4. カスタムログフォーマッターの設定

ログハンドラーすべてで使用できるカスタムログフォーマッターを作成して、ログメッセージをフォーマットすることができます。

ここでは、管理 CLI を使用してカスタムログフォーマッターを設定する方法を説明します。

カスタムログフォーマッターの設定
重要

ロギングプロファイルにこのログフォーマッターを設定する場合、 コマンドの最初は /subsystem=logging/ ではなく /subsystem=logging/logging-profile=LOGGING_PROFILE_NAME/ になります。

さらに、管理対象ドメインで実行している場合はコマンドの前に /profile=PROFILE_NAME を付けます。

  1. カスタムログフォーマッターを追加します。

    カスタムログフォーマッターを追加する場合、フォーマッターの Java クラスとフォーマッターが含まれる JBoss EAP モジュールを指定する必要があります。クラスは java.util.logging.Formatter を拡張する必要があります。

    注記

    すでに、カスタムフォーマッターが含まれるモジュールが作成されている必要があります。 作成されていないと、このコマンドの実行に失敗します。

    /subsystem=logging/custom-formatter=CUSTOM_FORMATTER_NAME:add(class=CLASS_NAME, module=MODULE_NAME)
  2. ログフォーマッターに必要なプロパティーを設定します。

    setter メソッドを使用してプロパティーにアクセスできなければなりません。

    /subsystem=logging/custom-formatter=CUSTOM_FORMATTER_NAME:write-attribute(name=properties.PROPERTY_NAME,value=PROPERTY_VALUE)
  3. カスタムフォーマッターをログハンドラーに割り当てます。

    以下の管理 CLI コマンドは、Periodic Rotating ファイルハンドラーによって使用されるカスタムフォーマッターを割り当てます。

    /subsystem=logging/periodic-rotating-file-handler=FILE_HANDLER_NAME:write-attribute(name=named-formatter, value=CUSTOM_FORMATTER_NAME)
カスタム XML フォーマッターの例

以下の例は、カスタム XML フォーマッターを設定します。org.jboss.logmanager モジュールに提供される java.util.logging.XMLFormatter クラスを使用し、Console ログハンドラーに割り当てます。

/subsystem=logging/custom-formatter=custom-xml-formatter:add(class=java.util.logging.XMLFormatter, module=org.jboss.logmanager)
/subsystem=logging/console-handler=CONSOLE:write-attribute(name=named-formatter, value=custom-xml-formatter)

このフォーマッターを使用するログメッセージは以下のようにフォーマットされます。

<record>
  <date>2016-03-23T12:58:13</date>
  <millis>1458752293091</millis>
  <sequence>93963</sequence>
  <logger>org.jboss.as</logger>
  <level>INFO</level>
  <class>org.jboss.as.server.BootstrapListener</class>
  <method>logAdminConsole</method>
  <thread>22</thread>
  <message>WFLYSRV0051: Admin console listening on http://%s:%d</message>
  <param>127.0.0.1</param>
  <param>9990</param>
</record>
管理コンソールを使用したカスタムログフォーマッターの設定

管理コンソールを使用してカスタムログフォーマッターを設定することもできます。

  1. ブラウザーで管理コンソールを開きます。
  2. ConfigurationSubsystemsLogging と選択します。
  3. Configuration を選択し、表示 をクリックします。
  4. Formatter を選択し、Custom Formatter オプションを選択します。