24.5.3. 外部 Web サーバーからのリクエストの許可
JBoss EAP に AJP、HTTP、 HTTPS などの適切なプロトコルハンドラーが設定されていれば、プロキシーサーバーからのリクエストを許可するための特別な設定は必要ありません。
プロキシーサーバーが mod_jk、mod_proxy、ISAPI、または NSAPI を使用する場合、リクエストを JBoss EAP に送信し、JBoss EAP は応答を返信します。mod_cluster の場合、リクエストをどこにルーティングするかを判断できるようにするため、JBoss EAP が現在の負荷、アプリケーションライフサイクルイベント、ヘルス状態などの情報をプロキシーサーバーへ送信できるようネットワークを設定する必要もあります。mod_cluster プロキシーサーバーの設定に関する詳細は mod_cluster HTTP コネクター を参照してください。
JBoss EAP 設定の更新
以下の手順では、例で使用されているプロトコルやポートを実際に設定する必要があるプロトコルやポートに置き換えてください。
Undertow の
instance-id
属性を設定します。外部 Web サーバーは
instance-id
を使用してコネクター設定の JBoss EAP インスタンスを識別します。以下の管理 CLI コマンドを使用して、Undertow でinstance-id
属性を設定します。/subsystem=undertow:write-attribute(name=instance-id,value=node1)
上記の例では、外部 Web サーバーは現在の JBoss EAP インスタンスを
node1
として識別します。必要なリスナーを Undertow に追加します。
外部 Web サーバーが JBoss EAP に接続するには、Undertow にリスナーが必要です。各プロトコルにはソケットバインディングに関連する独自のリスナーが必要です。
注記プロトコルやポート設定によってはこの手順は必要でないことがあります。HTTP リスナーはデフォルトの JBoss EAP 設定すべてに設定されており、ha または full-ha プロファイルを使用している場合、AJP リスナーは設定されています。
デフォルトのサーバー設定を確認すると、必要なリスナーが設定済みであるかどうかを確認できます。
/subsystem=undertow/server=default-server:read-resource
リスナーを Undertow に追加するには、ソケットバインディングが必要です。ソケットバインディングは、サーバーまたはサーバーグループによって使用されるソケットバインディンググループに追加されます。以下の管理 CLI コマンドを使用すると
ajp
ソケットバインディングが追加され、ポート8009
とstandard-sockets
ソケットバインディンググループにバインドされます。/socket-binding-group=standard-sockets/socket-binding=ajp:add(port=8009)
以下の管理 CLI コマンドを使用すると
ajp
ソケットバインディングを使用してajp
リスナーが Undertow に追加されます。/subsystem=undertow/server=default-server/ajp-listener=ajp:add(socket-binding=ajp)