8.5.2. キャッシュされたドメイン設定を用いたホストコントローラーの起動
--cached-dc
オプションを使用すると、ドメインコントローラーへ接続していなくてもホストコントローラーを起動できますが、ホストコントローラーは前もってドメインコントローラーからドメイン設定をローカルでキャッシュする必要があります。--cached-dc
オプションを使用してホストコントローラーを起動すると、ドメインコントローラーからホストコントローラーのドメイン設定がキャッシュされます。
$ EAP_HOME/bin/domain.sh --host-config=host-slave.xml --cached-dc
これにより、このホストコントローラーがドメインコントローラーに接続せずに現在のサーバーを一時的に管理するために必要な情報が含まれる EAP_HOME/domain/configuration/
ディレクトリーに domain.cached-remote.xml
ファイルが作成されます。
デフォルトでは、--cached-dc
オプションを使用すると、このホストコントローラーによって使用される設定のみがキャッシュされます。そのため、ドメイン全体のドメインコントローラーには昇格されません。 ドメイン設定全体をキャッシュしてホストコントローラーをドメインコントローラーとする場合は、ドメイン設定のキャッシュ を参照してください。
--cached-dc
を使用してこのホストコントローラーを起動したときにドメインコントローラーを利用できない場合、ホストコントローラーは domain.cached-remote.xml
ファイルに保存されたキャッシュされた設定の使用を開始します。このファイルが存在しないとホストコントローラーは起動しないことに注意してください。
この状態の間、ホストコントローラーはドメイン設定を編集できませんが、サーバーを開始したり、デプロイメントを管理することはできます。
ホストコントローラーがキャッシュされた設定を使用して起動されると、ホストコントローラーは継続してドメインコントローラーへの再接続を試みます。ドメインコントローラーが使用できるようになると、ホストコントローラーは自動的にドメインコントローラーに再接続し、ドメイン設定を同期化します。変更された設定によっては、変更の反映のにホストコントローラーのリロードが必要になることがあります。この場合、警告がホストコントローラーのログに記録されます。