12.3. データソースの作成

データソースは管理コンソールまたは管理 CLI を使用して作成できます。

JBoss EAP 7 では、enabled 属性などのデータソース属性値を式で使用することができます。設定で式を使用する場合の詳細は、プロパティーの置換 の項を参照してください。

12.3.1. 非 XA データソースの作成

管理 CLI または管理コンソールを使用して、非 XA データソース作成できます。

管理コンソールを使用した非 XA データソースの定義
  1. スタンドアロンまたはドメインモードのデータソースに移動します。

    • スタンドアロンモードで次のナビゲーションを使用します。

      ConfigurationSubsystemsDatasources & DriversDatasources

    • ドメインモードで次のナビゲーションを使用します。

      ConfigurationProfilesfullDatasources & DriversDatasources

  2. 追加 (+) ボタンをクリックし、Add Datasource を選択します。
  3. データソースタイプを選択できる Add Datasource ウィザードが表示されたら、Next をクリックします。これにより、データベースのテンプレートが作成されます。ウィザードの以下のページには、選択したデータソースに固有する値が自動的に入力されています。これにより、データソースの作成プロセスが簡単になります。
  4. データソースの作成を終了する前に、Test Connection ページで接続をテストできます。
  5. 詳細を確認し、Finish をクリックしてデータソースを作成します。
管理 CLI を使用した非 XA データソースの定義

data-source add 管理 CLI コマンドを使用すると、非 XA データソースを定義できます。

  1. JDBC ドライバーをコアモジュールとしてインストールおよび登録していない場合は、コアモジュールとしての JDBC ドライバーのインストール を参照してインストールと登録を行ってください。
  2. 適切な引数の値を指定し、data-source add コマンドを使用してデータソースを定義します。

    data-source add --name=DATASOURCE_NAME --jndi-name=JNDI_NAME --driver-name=DRIVER_NAME  --connection-url=CONNECTION_URL  --user-name=USER_NAME --password=PASSWORD
    注記

    マネージドドメインでは、--profile=PROFILE_NAME 引数を指定する必要があります。

    これらのパラメーター値については、以下の データソースパラメーター の項を参照してください。

詳細な例は、サポート対象データベースの データソース設定例 を参照してください。

データソースのパラメーター
jndi-name
データソースの JNDI 名は、java:/ または java:jboss/ で始まる必要があります。たとえば、java:jboss/datasources/ExampleDS になります。
driver-name

ドライバー名の値は、JDBC ドライバーがコアモジュールまたは JAR デプロイメントとしてインストールされたかによって異なります。

  1. コアモジュールでは、ドライバー名の値は登録時に指定した JDBC ドライバーの名前になります。
  2. JAR デプロイメントでは、/META-INF/services/java.sql.Driver ファイルに 1 つのクラスのみがある場合はドライバー名が JAR の名前になります。複数のクラスがリストされている場合は値が JAR_NAME + "_" + DRIVER_CLASS_NAME + "_" + MAJOR_VERSION + "_" + MINOR_VERSION (例: mysql-connector-java-5.1.36-bin.jar_com.mysql.cj.jdbc.Driver_5_1) になります。

    また、JDBC JAR がデプロイされると JBoss EAP サーバーログにドライバー名がリストされます。

    WFLYJCA0018: Started Driver service with driver-name = mysql-connector-java-5.1.36-bin.jar_com.mysql.cj.jdbc.Driver_5_1
connection-url
サポートされるデータベースの接続 URL 形式の詳細は、データソース接続 URL のリストを参照してください。

利用できるデータソース属性の完全リストは、データソース属性 を参照してください。

user-name
新しいデータソース接続の作成時に使用するユーザー名。
password
新しいデータソース接続の作成時に使用するパスワード。

12.3.2. XA データソースの作成

管理 CLI または管理コンソールを使用して XA データソースを作成できます。

管理コンソールを使用した XA データソースの定義
  1. スタンドアロンまたはドメインモードのデータソースに移動します。

    • スタンドアロンモードで次のナビゲーションを使用します。

      ConfigurationSubsystemsDatasources & DriversDatasources

    • ドメインモードで次のナビゲーションを使用します。

      ConfigurationProfilesfullDatasources & DriversDatasources

  2. 追加 (+) ボタンをクリックし、XA データソースを追加 を選択します。
  3. データソースタイプを選択できる XA データソースを追加 ウィザードが表示されたら、Next をクリックします。これにより、データベースのテンプレートが作成されます。ウィザードの以下のページには、選択したデータソースに固有する値が自動的に入力されています。これにより、データソースの作成プロセスが簡単になります。
  4. データソースの作成を終了する前に、Test Connection ページで接続をテストできます。
  5. 詳細を確認し、Finish をクリックしてデータソースを作成します。
管理 CLI を使用した XA データソースの定義

xa-data-source add 管理 CLI コマンドを使用すると XA データソースを定義できます。

注記

マネージドドメインでは、使用するプロファイルを指定する必要があります。管理 CLI コマンドの形式に応じて、コマンドの前に /profile=PROFILE_NAME を付けるか、--profile=PROFILE_NAME 引数に渡します。

  1. JDBC ドライバーをコアモジュールとしてインストールおよび登録していない場合は、コアモジュールとしての JDBC ドライバーのインストール を参照してインストールと登録を行ってください。
  2. 適切な引数の値を指定し、xa-data-source add コマンドを使用してデータソースを定義します。

    xa-data-source add --name=XA_DATASOURCE_NAME --jndi-name=JNDI_NAME --driver-name=DRIVER_NAME --xa-datasource-class=XA_DATASOURCE_CLASS --xa-datasource-properties={"ServerName"=>"HOST_NAME","DatabaseName"=>"DATABASE_NAME"}

    これらのパラメーター値については、以下の データソースパラメーター の項を参照してください。

  3. XA データソースプロパティー を設定します。

    XA データソースを定義するときに最低でも 1 つの XA データソースプロパティーが必要になります。XA データソースプロパティーがないと、前のステップでデータソースを追加するときにエラーが発生します。XA データソースを定義するときに設定しなかったプロパティーは後で個別に設定することができます。

    1. サーバー名を設定します。

      /subsystem=datasources/xa-data-source=XA_DATASOURCE_NAME/xa-datasource-properties=ServerName:add(value=HOST_NAME)
    2. データベース名を設定します。

      /subsystem=datasources/xa-data-source=XA_DATASOURCE_NAME/xa-datasource-properties=DatabaseName:add(value=DATABASE_NAME)

詳細な例は、サポート対象データベースの データソース設定例 を参照してください。

データソースのパラメーター
jndi-name
データソースの JNDI 名は、java:/ または java:jboss/ で始まる必要があります。たとえば、java:jboss/datasources/ExampleDS になります。
driver-name

ドライバー名の値は、JDBC ドライバーがコアモジュールまたは JAR デプロイメントとしてインストールされたかによって異なります。

  1. コアモジュールでは、ドライバー名の値は登録時に指定した JDBC ドライバーの名前になります。
  2. JAR デプロイメントでは、/META-INF/services/java.sql.Driver ファイルに 1 つのクラスのみがある場合はドライバー名が JAR の名前になります。複数のクラスがリストされている場合は値が JAR_NAME + "_" + DRIVER_CLASS_NAME + "_" + MAJOR_VERSION + "_" + MINOR_VERSION (例: mysql-connector-java-5.1.36-bin.jar_com.mysql.jdbc.Driver_5_1) になります。

    また、JDBC JAR がデプロイされると JBoss EAP サーバーログにドライバー名がリストされます。

    WFLYJCA0018: Started Driver service with driver-name = mysql-connector-java-5.1.36-bin.jar_com.mysql.cj.jdbc.Driver_5_1
xa-datasource-class
JDBC ドライバーの javax.sql.XADataSource クラスの実装に対する XA データソースクラスを指定します。
xa-datasource-properties
XA データソースを定義するときに最低でも 1 つの XA データソースプロパティーが必要になります。XA データソースプロパティーがないと、追加するときにエラーが発生します。 XA データソースの定義後にプロパティーを追加することもできます。

利用できるデータソース属性の完全リストは、データソース属性 を参照してください。