7.2. JBoss EAP 高可用性の開始
Microsoft Azure で高可用性を使用して JBoss EAP を起動するには、以下を行う必要があります。
- AZURE_PING 検索プロトコルで設定された設定ファイルを使用し、Microsoft Azure ストレージアカウントおよび blob コンテナーに必要な値を指定。
プライベートインターフェイスを、トラフィックのクラスターリングに使用される
Microsoft
Azure 内部 IP アドレスにバインド。これは、以下に示すように起動時に実行することができます。あるいは、JBoss EAP設定ガイド で示されている設定に示されるように設定することもできます。警告セキュリティー上の理由から、クラスターリングトラフィックは意図しないネットワークに公開しないようにする必要があります。
これは、エンドポイントを Microsoft Azure 仮想ネットワークに制限するか、トラフィックをクラスターリングするための専用の仮想ネットワークと専用の仮想マシン NIC を作成して実行できます。
以下のコマンドを使用して JBoss EAP の高可用性インスタンスを起動します。Microsoft Azure ストレージアカウントおよび blob コンテナーの値を設定ファイルに保存した場合、-Djboss.jgroups.azure_ping
システムプロパティーの定義を省略することができます。
EAP_HOME/bin/standalone.sh -b IP_ADDRESS -bprivate IP_ADDRESS --server-config=EAP_CONFIG_FILE.xml -Djboss.jgroups.azure_ping.storage_account_name=STORAGE_ACCOUNT_NAME -Djboss.jgroups.azure_ping.storage_access_key=STORAGE_ACCESS_KEY -Djboss.jgroups.azure_ping.container=CONTAINER_NAME
以下に例を示します。
EAP_HOME/bin/standalone.sh -b 172.28.0.2 -bprivate 172.28.0.2 --server-config=standalone-azure-ha.xml -Djboss.jgroups.azure_ping.storage_account_name=my_storage_account -Djboss.jgroups.azure_ping.storage_access_key=y7+2x7P68pQse9MNh58Bkk5po9OGzeJc+0IRqYcQ9Cr/Sp4xiUFJVlbY+MGXJRNx3syksikwm4tOYlFgjvoCmw== -Djboss.jgroups.azure_ping.container=my_blob_container
JBoss EAP サブシステムは必要なときにのみ起動されるため、分散可能なアプリケーションを JBoss EAP サーバーにデプロイして、高可用性 JBoss EAP サブシステムを起動する必要があります。
クラスター内で別の JBoss EAP インスタンスを起動した後、クラスター内の最初のサーバーのコンソールログに以下のようなログが表示されるはずです。
INFO [org.infinispan.remoting.transport.jgroups.JGroupsTransport] (thread-2,ee,eap-server-1) ISPN000094: Received new cluster view for channel server: [eap-server-1|1] (2) [eap-server-1, eap-server-2]