第12章 Transactions サブシステムの調整

お使いの環境が XA 分散トランザクションを使用する場合、トランザクションマネージャーのログストアを調整してパフォーマンスを向上できます。

デフォルトのトランザクションログストアは、簡単なファイルストアを使用します。トランザクションログごとに 1 つのシステムファイルが作成されるため、XA トランザクションではこのようなログストアは効率的ではありません。特に XA トランザクションでは、すべてのトランザクションに対して 1 つのファイルで設定されるジャーナルを使用する、ジャーナルストアの方が大変効率的です。

XA トランザクションのパフォーマンスを向上するため、ジャーナルログストアの使用が推奨されます。Red Hat Enterprise Linux システムでは、ジャーナルストアに追加で非同期 I/O (AIO) を追加し、さらにパフォーマンスを向上できます。

注記

Red Hat Enterprise Linux システムで、ジャーナルストアの非同期 I/O (AIO) を有効にする場合は、必ず libaio パッケージがインストールされているようにしてください。

管理コンソールを使用したジャーナルログストアの有効化

  1. ConfigurationSubsystemsTransaction と選択し、表示 をクリックします。
  2. Configuration タブで Edit をクリックします。
  3. Use Journal Store フィールドを ON に設定します。
  4. 任意設定: Red Hat Enterprise Linux システムの場合は Journal Store Enable Async IO フィールドを ON に設定します。
  5. Save をクリックします。

管理 CLI を使用したジャーナルログストアの有効化

  1. 管理 CLI を使用してジャーナルログストアを有効にする場合は、以下のコマンドを使用します。

    /subsystem=transactions:write-attribute(name=use-journal-store,value=true)
  2. 任意設定: Red Hat Enterprise Linux システムの場合、以下のコマンドを使用して、ジャーナルログストアの非同期 I/O を有効にします。

    /subsystem=transactions:write-attribute(name=journal-store-enable-async-io, value=true)