第1章 はじめに
JBoss EAP インストールは、デフォルトで最適化されています。しかし、環境、アプリケーション、および JBoss EAP サブシステムの使用の設定はパフォーマンスに影響するため、追加の設定が必要になることがあります。
本書は、一般的な JBoss EAP のユースケースを最適化する推奨設定を取り上げ、パフォーマンスの監視やパフォーマンス問題の分析に関する手順を提供します。
重要
パフォーマンス設定の変更は、開発またはテスト環境にて予期される条件下でストレステストを行い、検証してから、実稼働環境にデプロイしてください。
1.1. 本書における EAP_HOME の使用
本書では、変数 EAP_HOME
を使用して JBoss EAP へのパスを示しています。この変数は JBoss EAP インストールへの実際のパスに置き換えてください。
-
ZIP インストール方法で JBoss EAP をインストールした場合、インストールディレクトリーは、ZIP アーカイブを抽出した
jboss-eap-7.3
ディレクトリーとなります。 -
RPM インストール方法で JBoss EAP をインストールした場合、インストールディレクトリーは
/opt/rh/eap7/root/usr/share/wildfly/
になります。 インストーラーを使用して JBoss EAP をインストールした場合、
EAP_HOME
のデフォルトのパスは${user.home}/EAP-7.3.0
になります。-
Red Hat Enterprise Linux および Solaris では、
/home/USER_NAME/EAP-7.3.0/
になります。 -
Microsoft Windows の場合、
C:\Users\USER_NAME\EAP-7.3.0\
になります。
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Red Hat Enterprise Linux および Solaris では、
Red Hat CodeReady Studio インストーラーを使用して JBoss EAP サーバーをインストールおよび設定した場合、
EAP_HOME
のデフォルトのパスは${user.home}/devstudio/runtimes/jboss-eap
になります。-
Red Hat Enterprise Linux の場合、
/home/USER_NAME/devstudio/runtimes/jboss-eap/
になります。 -
Microsoft Windows の場合、
C:\Users\USER_NAME\devstudio\runtimes\jboss-eap
またはC:\Documents and Settings\USER_NAME\devstudio\runtimes\jboss-eap\
になります。
-
Red Hat Enterprise Linux の場合、
注記
EAP_HOME
は環境変数ではありません。JBOSS_HOME
がスクリプトで使用される環境変数です。