第2章 トランザクションの設定

2.1. 一意なノード識別子

一意なノード識別子は、特定のノード識別子のみと一致するトランザクションおよびトランザクション状態のリカバリーを可能にします。ノード識別子は com.arjuna.ats.arjuna.nodeIdentifier プロパティーを使用して設定します。

2.1.1. 一意なノード識別子の重要性

XA リカバリーの実行時、JBoss EAP トランザクションによるリカバリーが可能な Xid タイプを設定する必要があります。各 Xid には一意なノード識別子がエンコードされており、JBoss EAP は特定のノード識別子と一致するトランザクションおよびトランザクション状態のみをリカバリーします。

ノード識別子を設定するには、JTAEnvironmentBean.xaRecoveryNodes プロパティーを使用します。 これには複数の値をリストで含めることができます。

警告

アスタリスク ("*") の値を指定すると、ノード識別子に関係なく、すべてのトランザクションのリカバリー (および可能性としてロールバック) が強制されます。そのため、注意して使用する必要があります。

com.arjuna.ats.jta.xaRecoveryNode プロパティーの値は英数字である必要があり、com.arjuna.ats.arjuna.nodeIdentifier プロパティーの値と一致する必要があります。