4.8. 特殊文字を用いた値の追加

管理 CLI リクエストの作成時、特殊文字が含まれる値を追加する必要があることがあります。管理 CLI リクエストの構文に使われる特殊文字などの一部の特殊文字は、特定の方法で入力する必要があります。

多くの場合、値を二重引用符 ("") を囲めば適切に処理されます。使用する特殊文字が許可されるプロパティーであるかどうか分からない場合は、値を追加した後に属性またはリソースを読み取り、適切に保存されたことを確認してください。

以下の特殊文字の処理方法は、該当する項を参照してください。

空白文字

デフォルトでは、空白は管理 CLI で追加された値から取り除かれます。値に空白が含まれるようにするには、値を二重引用符 ("") または中かっこ ({}) で囲むか、バックスラッシュ (\) を使ってエスケープ処理します。

/system-property=test1:add(value="Hello World")
/system-property=test2:add(value={Hello World})
/system-property=test3:add(value=Hello\ World)

これにより、値が Hello World に設定されます。

引用符

値で単一引用符 (') を使用するには、値を二重引用符 ("") で囲むか、バックスラッシュ (\) を使用してエスケープ処理します。以下の例は、システムプロパティーの値を server's に設定します。

/system-property=test1:add(value="server's")
/system-property=test2:add(value=server\'s)

値で二重引用符 (") を使用するには、バックスラッシュ (\) を使用してエスケープ処理します。引用符の場所によっては、さらに二重引用符 ("") で値を囲む必要がある場合もあります。以下の例は、システムプロパティーの値を "quote" に設定します。

/system-property=test1:add(value="\"quote\"")

コンマ

値でコンマ (,) を使用するには、値を二重引用符 ("") で囲みます。

/system-property=test:add(value="Last,First")

これにより、値が Last,First に設定されます。

かっこ

値にかっこ (()) が含まれるようにするには、値を二重引用符 ("") または中かっこ ({}) で囲むか、バックスラッシュ (\) を使ってエスケープ処理します。

/system-property=test1:add(value="one(1)")
/system-property=test2:add(value={one(1)})
/system-property=test3:add(value=one\(1\))

これにより、値が one(1) に設定されます。

中かっこ

値に中かっこ ({}) が含まれるようにするには、値を二重引用符 ("") で囲みます。

/system-property=test:add(value="{braces}")

これにより、値が {braces} に設定されます。

角かっこ

値に角かっこ ([]) が含まれるようにするには、値を二重引用符 ("") で囲みます。

/system-property=test:add(value="[brackets]")

これにより、値が [brackets] に設定されます。

発音区別符号

ñřý などの発音区別符号は、管理 CLI を使用して値を追加するときに使用できます。

/system-property=test1:add(value=Año)

ただし、値は二重引用符 ("") で囲まないでください。二重引用符で囲むと、発音区別符号が疑問符 (?) に置き換えられます。値に空白文字が含まれる場合は、中かっこ ({}) で値を囲むか、バックスラッシュ (\) を使ってエスケープ処理します。

/system-property=test2:add(value={Dos años})
/system-property=test3:add(value=Dos\ años)

これにより、値が Dos años に設定されます。