第4章 JBoss EAP for OpenShift の機能調整

JBoss EAP を含むイメージを構築しているとき、イメージに含める JBoss EAP の機能とサブシステムを制御できます。

S2I イメージに含まれるデフォルトの JBoss EAP サーバーには、完全なサーバーおよびすべての機能が含まれます。プロビジョニングしたサーバーに含まれる機能を調整したいこともあります。たとえば、プロビジョニングされたサーバーのセキュリティーの露出を低減させたり、マイクロサービスのコンテナーにより適切になるように、メモリーフットプリントを低減させる必要がある場合があります。

4.1. カスタム JBoss EAP サーバーのプロビジョニング

調整した機能を備えたカスタムサーバーをプロビジョニングするに は、S2I ビルドフェーズで Galleon_provision_LAYERS 環境変数を渡します。

環境変数の値は、サーバーのビルドにプロビジョニングするコンマ区切りのレイヤーの一覧です。

たとえば、環境変数を GALLEON_PROVISION_LAYERS=jaxrs-server として指定すると、JBoss EAP サーバーは以下の機能を備えた状態でプロビジョニングされます。

  • サーブレットコンテナー
  • データソースを設定する機能
  • jaxrsweldjpa サブシステム
  • Red Hat SSO 統合