1.3.3. 設定ファイル

1.3.3.1. スタンドアロンサーバー設定ファイル

スタンドアロン設定ファイルは EAP_HOME/standalone/configuration/ ディレクトリーにあります。事前定義されたプロファイルは 5 つあり (defaulthafullfull-ha、および load-balancer)、それぞれに個別のファイルが存在します。

表1.1 スタンドアロン設定ファイル

設定ファイル目的

standalone.xml

このスタンドアロン設定ファイルは、スタンドアロンサーバーを起動したときに使用されるデフォルト設定です。このファイルには、サブシステム、ネットワーキング、デプロイメント、ソケットバインディング、およびその他の設定詳細など、サーバーに関するすべての情報が含まれます。メッセージングや高可用性に必要なサブシステムは提供しません。

standalone-ha.xml

このスタンドアロン設定ファイルには、デフォルトのサブシステムすべてが含まれ、高可用性の modcluster および jgroups サブシステムを追加します。メッセージングに必要なサブシステムは提供しません。

standalone-full.xml

このスタンドアロン設定ファイルには、デフォルトのサブシステムすべてが含まれ、messaging-activemq および iiop-openjdk サブシステムを追加します。高可用性に必要なサブシステムは提供しません。

standalone-full-ha.xml

このスタンドアロン設定ファイルには、メッセージングおよび高可用性を含むすべてのサブシステムのサポートが含まれます。

standalone-load-balancer.xml

このスタンドアロン設定ファイルには、ビルトインの mod_cluster フロントエンドロードバランサーを使用して他の JBoss EAP インスタンスの負荷を分散するために必要な最低限のサブシステムが含まれます。

デフォルトでは、スタンドアロンサーバーとして JBoss EAP を起動すると standalone.xml ファイルが使用されます。他の設定で JBoss EAP を起動するには --server-config 引数を使用します。以下に例を示します。

$ EAP_HOME/bin/standalone.sh --server-config=standalone-full.xml