1.2. Java EE について

1.2.1. Java EE 8 プロファイルの概要

JSR 366 に定義されている Java Enterprise Edition (Java EE) 8 には、アプリケーションの特定のクラスに適した設定を表す API のサブセットであるプロファイルのサポートが含まれています。

Java EE 8 は Web および Full Platform プロファイルの仕様を定義します。Full Platform、Web Profile、または 1 つ以上のカスタムプロファイルのあらゆる組み合わせを実装するよう選択することができます。

  • Web Profile には、web アプリケーションの開発に便利な、厳選された API のサブセットが含まれます。
  • Full Platform プロファイルには、Java EE 8 の Web Profile によって定義された API と、エンタープライズアプリケーションの開発に便利な Java EE 8 API の完全セットが含まれます。

JBoss EAP 7.3 は、Java EE 8 の Full Platform および Web Profile 仕様の認定実装です。

Java ™ EE 8 API の完全リストは Java™ EE 8 Technologies を参照してください

注記

Java EE には、認証およびアイデンティティーストアの移植可能なプラグインインターフェイスを定義する JSR 375 のサポートや、プログラムによるセキュリティーのアクセスポイントを提供する新しい injectable-type SecurityContext インターフェイスも含まれています。これらの API のビルトイン実装を使用するか、カスタム実装を定義することができます。

1.2.2. Java EE から Jakarta EE への移行

Java Enterprise Edition 8 リリース後、Oracle は Java EE を Eclipse Foundation に移しました。段階的な転送プロセスの一環として、API コード、実装コード、およびテクノロジープレビューキット (TCK) コードが移されました。新しい認定プロセス Jakarta EE Specification Process (JESP) が設定され、Eclipse Foundation Technology Compatibility Kit ライセンスの新しい仕様ライセンスが作成されました。

この移行プロセスの一環として、既存の Java EE 仕様に対応するすべての Jakarta 仕様に対して新しい名前が作成されました。すべての新規の名前は Jakarta で始まり、その後に仕様の簡単な説明が続きます。JBoss EAP ドキュメントに記載されている Java EE 仕様名と対応する Jakarta EE 仕様の名前は、Java EE Specifications Relevant for JBoss EAP and the Corresponding Jakarta EE Specifications の項に記載されています。

その他のリソース

JBoss EAP と対応する Jakarta EE 仕様の Java EE 仕様 を参照してください。