2.2. Maven と JBoss EAP Maven リポジトリーのインストール
2.2.1. Maven のダウンロードおよびインストール
以下の手順に従って、Maven をダウンロードおよびインストールします。
- Red Hat CodeReady Studio を使用してアプリケーションをビルドおよびデプロイする場合は、この手順を省略します。Maven は Red Hat CodeReady Studio で配布されています。
Maven コマンドラインを使用して JBoss EAP にアプリケーションをビルドおよびデプロイする場合は、Maven をダウンロードおよびインストールする必要があります。
- Apache Maven Project - Download Maven にアクセスし、ご使用のオペレーティングシステムに対応する最新のディストリビューションをダウンロードします。
- ご使用のオペレーシングシステムに Apache Maven をダウンロードおよびインストールする方法は、Maven のドキュメントを参照してください。
2.2.2. JBoss EAP Maven リポジトリーのダウンロード
以下のいずれかの方法を使用して JBoss EAP Maven リポジトリーをダウンロードできます。
2.2.2.1. JBoss EAP Maven リポジトリーの ZIP ファイルのダウンロード
以下の手順にしたがって、JBoss EAP Maven リポジトリーをダウンロードします。
- Red Hat カスタマーポータルの JBoss EAP ダウンロードページ にログインします。
- Version ドロップダウンメニューで 7.3 を選択します。
- リストで Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 7.3 Maven Repository を見つけ、Download をクリックしてリポジトリーが含まれる ZIP ファイルをダウンロードします。
- ZIP ファイルを希望の場所に保存します。
- ZIP ファイルを展開します。
2.2.2.2. Offliner アプリケーションでの JBoss EAP Maven リポジトリーのダウンロード
Red Hat Maven リポジトリーを使用して JBoss EAP アプリケーション開発用の Maven アーティファクトをダウンロードする代わりに、Offliner アプリケーションを使用することができます。
Offliner アプリケーションを使用した JBoss EAP Maven リポジトリーのダウンロードプロセスは、テクノロジーレビューとしてのみ提供されます。テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
テクノロジープレビュー機能のサポート範囲は、Red Hat カスタマーポータルの テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
- Red Hat カスタマーポータルの JBoss EAP ダウンロードページ にログインします。
- Version ドロップダウンメニューで 7.3 を選択します。
- リストで Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 7.3 Maven Repository Offliner Content List を見つけ、Download をクリックします。
テキストファイルを希望のディレクトリーに保存します。
注記このファイルにはライセンス情報が含まれません。Offliner アプリケーションによってダウンロードされたアーティファクトのライセンスは、JBoss EAP と配布される Maven リポジトリーの ZIP ファイルに指定されるライセンスと同じです。
- Maven Central Repository から Offliner アプリケーションをダウンロードします。
以下のコマンドを使用して Offliner アプリケーションを実行します。
$ java -jar offliner.jar -r http://repository.redhat.com/ga/ -d DOWNLOAD_FOLDER jboss-eap-7.3.0-maven-repository-content-with-sha256-checksums.txt
JBoss EAP Maven リポジトリーからのアーティファクトは
DOWNLOAD_FOLDER
ディレクトリーにダウンロードされます。
Offliner アプリケーションの実行の詳細は Offliner のドキュメント を参照してください。
生成された JBoss EAP Maven リポジトリーの内容は、JBoss EAP Maven リポジトリーの ZIP ファイルで現在利用できる内容と同じです。Maven Central リポジトリーで利用できるアーティファクトは含まれません。
2.2.3. JBoss EAP Maven リポジトリーのインストール
JBoss EAP Maven リポジトリーはオンラインで利用でき、3 つのいずれかの方法でダウンロードしてローカルにインストールすることもできます。
- JBoss EAP Maven レポジトリーをローカルファイルシステムにインストールします。詳細な手順は、JBoss EAP Maven リポジトリーのローカルインストール を参照してください。
- JBoss EAP Maven レポジトリーを Apache Web Server にインストールします。詳細は、Apache httpd で使用する JBoss EAP Maven リポジトリーのインストール を参照してください。
- JBoss EAP Maven リポジトリーを Nexus Maven リポジトリーマネージャーを使用してインストールします。詳細は、Repository Management Using Nexus Maven Repository Manager を参照してください。
2.2.3.1. JBoss EAP Maven リポジトリーのローカルインストール
このオプションを使用して JBoss EAP Maven リポジトリーをローカルファイルシステムにインストールします。この方法は設定が簡単で、ローカルマシンですぐに実行することができます。
この方法を使用すると、開発時における Maven の使用方法を理解することができますが、チームの本番環境では推奨されません。
新しい Maven リポジトリーをダウンロードする前に、.m2/
ディレクトリーにあるキャッシュされた repository/
サブディレクトリーを削除してください。
ローカルファイルシステムに JBoss EAP Maven リポジトリーをインストールします。
- ローカルファイルシステムに JBoss EAP Maven リポジトリーの ZIP ファイルがダウンロード されていることを確認してください。
希望のローカルファイルシステム上でファイルを展開します。
これにより、
maven-repository/
というサブディレクトリーに Maven リポジトリーが含まれる新しいjboss-eap-7.3.0.GA-maven-repository/
ディレクトリーが作成されます。
古いローカルリポジトリーを使用する場合は、そのリポジトリーを Maven の settings.xml
設定ファイルで個別に設定する必要があります。各ローカルリポジトリーは、独自の <repository>
タグ内で設定する必要があります。
2.2.3.2. Apache httpd で使用する JBoss EAP Maven レポジトリーのインストール
Web サーバーにアクセスできる開発者は Maven リポジトリーにもアクセスできるため、Apache httpd で使用する JBoss EAP Maven リポジトリーをインストールすることは、マルチユーザーの開発環境や複数のチームが関係する開発環境に適しています。
JBoss EAP Maven リポジトリーをインストールする前に、Apache httpd を設定する必要があります。手順は、Apache HTTP Server Project ドキュメンテーションを参照してください。
- ローカルファイルシステムに JBoss EAP Maven リポジトリーの ZIP ファイル がダウンロードされていることを確認してください。
- Apache サーバー上で Web にアクセス可能なディレクトリーに Zip 形式のファイルを展開します。
作成されたディレクトリーで読み取りアクセスとディレクトリーの閲覧を許可するよう Apache を設定します。
この設定により、マルチユーザー環境が Apache httpd 上で Maven リポジトリーにアクセスできるようになります。