2.2. 2 次キャッシュ

2.2.1. 2 次キャッシュ

2 次キャッシュとは、アプリケーションセッション外部で永続化された情報を保持するローカルデータストアのことです。このキャッシュは永続プロバイダーにより管理され、アプリケーションとデータを分離することでランタイムを改善します。

JBoss EAP では、以下の目的のためにキャッシュがサポートされます。

  • Web セッションのクラスターリング
  • ステートフルセッション Bean のクラスターリング
  • SSO クラスターリング
  • Hibernate 2 次キャッシュ
  • Jakarta Persistence 2 次キャッシュ
警告

各キャッシュコンテナーは repl および dist キャッシュを定義します。これらのキャッシュは、ユーザーアプリケーションで直接使用しないでください。

2.2.2. Hibernate の 2 次キャッシュの設定

Hibernate の 2 次キャッシュとして機能する Infinispan の設定は、以下の 2 ついずれかの方法で実行できます。

  • JBoss EAP Development Guideで説明されているように persistence.xml ファイルを使用して Jakarta Persistence アプリケーションを介して 2 次キャッシュを設定することが推奨されます。
  • または、以下で説明されているように hibernate.cfg.xml ファイルを使用して、Hibernate ネイティブアプリケーションで 2 次キャッシュを設定できます。
Hibernate ネイティブアプリケーションを使用した Hibernate 用 2 次キャッシュの設定
  1. デプロイメントのクラスパスに hibernate.cfg.xml ファイルを作成します。
  2. 以下の XML を hibernate.cfg.xml ファイルに追加します。XML は <session-factory> タグ内になければなりません。

    <property name="hibernate.cache.use_second_level_cache">true</property>
    <property name="hibernate.cache.use_query_cache">true</property>
    <property name="hibernate.cache.region.factory_class">org.jboss.as.jpa.hibernate5.infinispan.InfinispanRegionFactory</property>
  3. アプリケーション内で Hibernate ネイティブ API を使用するには、以下の依存関係を MANIFEST.MF ファイルに追加する必要があります。

    Dependencies: org.infinispan,org.hibernate