31.3. Red Hat AMQ に接続するように Artemis リソースアダプターを設定する

統合された Artemis リソースアダプターを Red Hat AMQ 7 のリモートインストールに接続するように設定できます。Red Hat AMQ 7 は、JBoss EAP 7.3 アプリケーションの JMSプロバイダーになります。これにより、JBoss EAP がリモート Red Hat AMQ 7 サーバーのクライアントになることができます。

AMQP や STOMP などの他のメッセージングプロトコルのサポートが必要な場合は、Red Hat AMQ 7 をメッセージングブローカーとして設定する必要があります。JBoss EAP サーバーに統合された Artemis リソースアダプターは、デプロイされたアプリケーションのメッセージを処理するために使用できます。

統合されたリソースアダプターの制限

キューとトピックの動的作成

JBoss EAP 7.3 に統合されている Artemis リソースアダプターは、Red Hat AMQ 7 ブローカーのキューとトピックの動的な作成をサポートしていないことに注意してください。すべてのキューとトピック宛先を、リモート Red Hat AMQ 7 サーバーに直接設定する必要があります。

接続ファクトリーの作成

Red Hat AMQ では、接続ファクトリーは pooled-connection-factoryexternal-context の両方を使用して設定できますが、各接続ファクトリーの作成方法には違いがあります。external-context を使用して接続ファクトリーを作成すると、JMS 仕様に定義されている単純な JMS 接続ファクトリーが作成されます。新規作成された接続ファクトリーは RemoteConnectionFactory と同じで、これは messaging-activemq サブシステムにデフォルトで定義されています。この接続ファクトリーはアプリケーションサーバー内の他のコンポーネントから独立しているため、トランザクションマネージャーやセキュリティーマネージャーなどの他のコンポーネントを認識せず、使用することができません。このため、JBoss EAP 7 で接続ファクトリーを作成するには、pooled-connection-factory のみを使用できます。external-context は、ローカルデプロイメントが検索または挿入できるように、リモート AMQ 7 ブローカーですでに設定されている JMS 宛先を JBoss EAP 7 サーバーの JNDI ツリーに登録するためにのみ使用できます。

Artemis リソースアダプターを使用しないため、external-context または connection-factory 要素を設定して作成された接続ファクトリーを使用してリモート AMQ 7 ブローカーに接続することはできません。リモート AMQ 7 ブローカーに接続する場合は、pooled-connection-factory 要素を設定して作成される接続ファクトリーのみが、使用がサポートされます。

リモート Red Hat AMQ Server を使用するように JBoss EAP を設定する

管理 CLI を使用して、以下の手順に従って、メッセージングプロバイダーとして Red Hat AMQ 7 のリモートインストールを使用するように JBoss EAP を設定できます。

  1. Red Hat AMQ 7 の broker.xml デプロイメント記述子ファイルにキューを設定します。

    <configuration xmlns="urn:activemq"
                   xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
                   xsi:schemaLocation="urn:activemq /schema/artemis-configuration.xsd">
    
        <core xmlns="urn:activemq:core" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
             xsi:schemaLocation="urn:activemq:core ">
            ...
            <acceptors>
                <acceptor name="netty-acceptor">tcp://localhost:61616?anycastPrefix=jms.queue.;multicastPrefix=jms.topic.
                </acceptor>
            </acceptors>
            <addresses>
                <address name="MyQueue">
                    <anycast>
                        <queue name="MyQueue" />
                    </anycast>
                </address>
                <address name="MyOtherQueue">
                    <anycast>
                        <queue name="MyOtherQueue" />
                    </anycast>
                </address>
                <address name="MyTopic">
                    <multicast/>
                </address>
            <addresses>
            ...
        </core>
    </configuration>
    注記

    JBoss EAP に含まれる Artemis リソースアダプターは、ActiveMQ Artemis JMS クライアント 2.x を使用します。このクライアントは、アドレスに anycastPrefixmulticastPrefix の接頭辞が必要です。また、キュー名がアドレス名と同じであることも必要です。

  2. リモートコネクターを作成します。

    /subsystem=messaging-activemq/remote-connector=netty-remote-throughput:add(socket-binding=messaging-remote-throughput)

    これにより、messaging-activemq サブシステムに以下の remote-connector が作成されます。

    <subsystem xmlns="urn:jboss:domain:messaging-activemq:4.0">
        ...
        <remote-connector name="netty-remote-throughput" socket-binding="messaging-remote-throughput"/>
        ...
    </subsystem>
  3. リモート宛先アウトバウンドソケットバインディングを追加します。

    /socket-binding-group=standard-sockets/remote-destination-outbound-socket-binding=messaging-remote-throughput:add(host=localhost, port=61616)

    これにより、outbound-socket-binding 要素設定に以下の remote-destination が作成されます。

    <outbound-socket-binding name="messaging-remote-throughput">
        <remote-destination host="localhost" port="61616"/>
    </outbound-socket-binding>
  4. プールされた接続ファクトリーをリモートコネクターに追加します。

    /subsystem=messaging-activemq/pooled-connection-factory=activemq-ra-remote:add(transaction=xa,entries=[java:/RemoteJmsXA, java:jboss/RemoteJmsXA],connectors=[netty-remote-throughput])

    これにより、messaging-activemq サブシステムに以下の pooled-connection-factory が作成されます。

    <subsystem xmlns="urn:jboss:domain:messaging-activemq:4.0">
        ...
        <pooled-connection-factory name="activemq-ra-remote" entries="java:/RemoteJmsXA java:jboss/RemoteJmsXA" connectors="netty-remote-throughput"/>
        ...
    </subsystem>
    注記

    Artemis 1.x では、宛先名の接頭辞が必要でした (トピックの場合は jms.topic、キューの場合は jms.queue)。Artemis 2.x では接頭辞は必要ありませんが、Artemis 1.x との互換性のために、EAP は引き続き接頭辞を追加し、互換性モードで実行するように Artemis に指示します。リモート Artemis 2.x サーバーに接続する場合は、互換性モードではなく、接頭辞は不要になる可能性があります。接頭辞なしで宛先を使用する場合は、enable-amq1-prefix 属性を false に設定して、接頭辞を含まないように接続ファクトリーを設定できます。

  5. キューとトピックの external-context バインディングを作成します。

    /subsystem=naming/binding=java\:global\/remoteContext:add(binding-type=external-context, class=javax.naming.InitialContext, module=org.apache.activemq.artemis, environment=[java.naming.factory.initial=org.apache.activemq.artemis.jndi.ActiveMQInitialContextFactory, java.naming.provider.url=tcp://127.0.0.1:61616, queue.MyQueue=MyQueue, queue.MyOtherQueue=MyOtherQueue, topic.MyTopic=MyTopic])

    これにより、naming サブシステムに以下の external-context バインディングが作成されます。

    <subsystem xmlns="urn:jboss:domain:naming:2.0">
        ...
        <bindings>
            <external-context name="java:global/remoteContext" module="org.apache.activemq.artemis" class="javax.naming.InitialContext">
                <environment>
                    <property name="java.naming.factory.initial" value="org.apache.activemq.artemis.jndi.ActiveMQInitialContextFactory"/>
                    <property name="java.naming.provider.url" value="tcp://127.0.0.1:61616"/>
                    <property name="queue.MyQueue" value="MyQueue"/>
                    <property name="queue.MyOtherQueue" value="MyOtherQueue"/>
                    <property name="topic.MyTopic" value="MyTopic"/>
                </environment>
            </external-context>
        </bindings>
        ...
    </subsystem>
  6. JNDI 名を Red Hat AMQ 7 アドレス名の値に設定して、JMS キューおよびトピックのルックアップエントリーを作成します。これにより、JNDI 名と Red Hat AMQ 7 アドレス名の間のマッピングが作成されます。

    /subsystem=naming/binding=java\:\/MyQueue:add(lookup=java:global/remoteContext/MyQueue,binding-type=lookup)
    /subsystem=naming/binding=java\:\/MyOtherQueue:add(lookup=java:global/remoteContext/MyOtherQueue,binding-type=lookup)
    /subsystem=naming/binding=java\:\/MyTopic:add(lookup=java:global/remoteContext/MyTopic,binding-type=lookup)

    これにより、naming サブシステムに以下の lookup 設定が作成されます。

    <subsystem xmlns="urn:jboss:domain:naming:2.0">
        ...
        <lookup name="java:/MyQueue" lookup="java:global/remoteContext/MyQueue"/>
        <lookup name="java:/MyOtherQueue" lookup="java:global/remoteContext/MyOtherQueue"/>
        <lookup name="java:/MyTopic" lookup="java:global/remoteContext/MyTopic"/>
        ...
    </subsystem>

    または、naming サブシステムを設定する代わりに、/subsystem=messaging-activemq/external-jms-queue または /subsystem=messaging-activemq/external-jms-topic リソースを定義します。例を以下に示します。

    /subsystem=messaging-activemq/external-jms-queue=MyQueue:add(entries=[java:/MyQueue])

    これにより、以下のリソースが作成されます。

    <subsystem xmlns="urn:jboss:domain:messaging-activemq:4.0">
        ...
        <external-jms-queue name="MyQueue" entries="java:/MyQueue"/>
        ...
    </subsystem>
    注記

    external-jms-queue リソースは、キュー管理および統計の操作を提供しません。

これで、JBoss EAP が Red Hat AMQ 7 のリモートインストールをメッセージングプロバイダーとして使用するよう設定されました。