第4章 メッセージング宛先の設定
メッセージング宛先を設定するには、JBoss EAP でメッセージングを有効にする必要があります。この機能は、standalone-full.xml
または standalone-full-ha.xml
設定ファイルで実行する際にデフォルトで有効になります。domain.xml
設定ファイルでは、メッセージングも有効になっています。
4.1. キューの追加
JMS キューを追加するには、管理 CLI から次の jms-queue
コマンドを使用します。
jms-queue add --queue-address=myQueue --entries=[queue/myQueue jms/queue/myQueue java:jboss/exported/jms/queue/myQueue]
entries
属性は、複数の JNDI 名が単一スペースで区切られたリストであることに注意してください。JNDI 名のリストが角括弧 []
を使用して囲んであることにも留意します。queue-address
はルーティング設定を提供し、entries
はクライアントがキューを検索するために使用できる JNDI 名のリストを提供します。
キューの属性の読み取り
管理 CLI で jms-queue
コマンドを使用してキュー の設定を読み取ることができます。
jms-queue read-resource --queue-address=myQueue
または、管理 CLI を使用して messaging-activemq
サブシステムにアクセスすることで、キューの設定を読み取ることもできます。
/subsystem=messaging-activemq/server=default/jms-queue=myQueue:read-resource() { "outcome" => "success", "result" => { "durable" => true, "entries" => ["queue/myQueue jms/queue/myQueue java:jboss/exported/jms/queue/myQueue"], "legacy-entries" => undefined, "selector" => undefined } }
jms-queue
の属性
管理 CLI は、以下のコマンドを実行すると、jms-queue
設定要素のすべての属性を表示します。
/subsystem=messaging-activemq/server=default/jms-queue=*:read-resource-description()
以下の表は、jms-queue
のすべての属性を示します。
属性 | 説明 |
---|---|
consumer-count | このキューからメッセージを消費するコンシューマーの数。ランタイム時に利用可能です。 |
dead-letter-address | デッドメッセージの送信先アドレス。詳細は、デッドレターアドレスの設定 を参照してください。 |
deliverying-count | このキューが現在コンシューマーに配信しているメッセージの数。ランタイム時に利用可能です。 |
durable | キューが永続化されているかどうか。永続的なサブスクリプション の詳細については、メッセージングスタイル を参照してください。 |
entries | キューがバインドされる JNDI 名のリスト。必須。 |
expiry-address | 期限切れのメッセージを受信するアドレス。詳細は、メッセージ有効期限の設定 を参照してください。 |
legacy-entries | キューがバインドされる JNDI 名。 |
message-count | このキューに現在あるメッセージの数。ランタイム時に利用可能です。 |
message-added | 作成以降、このキューに追加されたメッセージの数。ランタイム時に利用可能です。 |
paused | キューが一時停止されているかどうか。ランタイム時に利用可能です。 |
queue-address | ルーティングメッセージに使用されるアドレスを定義するキューアドレス。アドレス設定 の詳細は、アドレス設定の設定 を参照してください。必須。 |
scheduled-count | このキューにスケジュールされているメッセージの数。ランタイム時に利用可能です。 |
selector | キューセレクター。セレクターの詳細は、フィルター式とメッセージセレクター を参照してください。 |
temporary | キューが一時的であるかどうか。詳細は、一時キューとランタイムキュー を参照してください。 |