A.23. トランザクションマネージャーの設定オプション

注記

この表は、管理モデルで使用される属性名を示しています (管理 CLI を使用している場合など)。XML で使用される名前は管理モデルの名前と異なる場合があるため、XML で使用される要素を EAP_HOME/docs/schema/wildfly-txn_5_0.xsd のスキーマ定義ファイルで確認してください。

表A.51 Transactions サブシステムの属性

属性説明

default-timeout

デフォルトのトランザクションタイムアウトです。デフォルトでは 300 秒に設定されています。トランザクションごとにプログラムで上書きできます。

enable-statistics

statistics-enabled が導入されたため非推奨になりました。

enable-tsm-status

アウトオブプロセスのリカバリーに使用される TSM (トランザクションステータスマネージャー) サービスを有効にするかどうか。アウトオブプロセスのリカバリーマネージャーを実行してメモリー内ではなく異なるプロセスから ActionStatusService にアクセスすることはサポートされないため、このオプションはサポート対象外になります。

hornetq-store-enable-async-io

journal-store-enable-async-io が導入されたため非推奨になりました。

jdbc-action-store-drop-table

JDBC アクションストアがテーブルをドロップするか。デフォルトは false です。

jdbc-action-store-table-prefix

設定された JDBC アクションストアにトランザクションログを書き込むために使用されるテーブルのオプションの接頭辞。

jdbc-communication-store-drop-table

JDBC コミュニケーションストアがテーブルをドロップするか。デフォルトは false です。

jdbc-communication-store-table-prefix

設定された JDBC コミュニケーションストアにトランザクションログを書き込むために使用されるテーブルのオプションの接頭辞。

jdbc-state-store-drop-table

JDBC ステートストアがテーブルをドロップするか。デフォルトは false です。

jdbc-state-store-table-prefix

設定された JDBC ステートストアにトランザクションログを書き込むために使用されるテーブルのオプションの接頭辞。

jdbc-store-datasource

使用される非 XA データソースの名前。データソースは datasources サブシステムで定義する必要があります。

journal-store-enable-async-io

ジャーナルストアに対して AsyncIO を有効にするかどうか。デフォルトは false です。この設定を有効にするにはサーバーを再起動する必要があります。

jts

Java Transaction Service (JTS) トランザクションを使用するかどうかを指定します。デフォルト値は false で、JTA トランザクションのみを使用します。

maximum-timeout

トランザクションに無制限のタイムアウトを意味する 0 がトランザクションタイムアウトと h して設定されている場合、トランザクションマネージャーは代わりにこの属性によって設定された値を使用します。デフォルトは 31536000 秒 (365 日) です。

node-identifier

トランザクションマネージャーのノード識別子。このオプションが設定されていないと、サーバーの起動時に警告が表示されます。このオプションは以下の場合に必要になります。

  • JTS 対 JTS の通信
  • 2 つのトランザクションマネージャーが共有のリソースマネージャーにアクセスする場合
  • 2 つのトランザクションマネージャーが共有のオブジェクトマネージャーにアクセスする場合

リカバリー中にデータの整合性を維持する必要があるため、各トランザクションマネージャーの node-identifier は一意である必要があります。複数のノードが同じリソースマネージャーと対話したり、トランザクションオブジェクトストアを共有したりするため、node-identifier は JTA に対しても一意である必要があります。

object-store-path

トランザクションマネージャーオブジェクトストアがデータを格納するファイルシステムの相対または絶対パスです。デフォルトは object-store-relative-to パラメーターに相対する値になります。object-store-relative-to を空の文字列に設定すると、この値は絶対パスとして処理されます。

object-store-relative-to

ドメインモデルのグローバルなパス設定を参照します。デフォルト値は、JBoss EAP のデータディレクトリーで、jboss.server.data.dir プロパティーの値です。デフォルトは、管理対象ドメインの場合は EAP_HOME/domain/data/、スタンドアロンサーバーインスタンスの場合は EAP_HOME/standalone/data/ です。オブジェクトストアの object-store-path トランザクションマネージャー属性の値はこのパスに相対的です。object-store-path が絶対パスとして処理されるようにするには、この属性を空の文字列に設定します。

process-id-socket-binding

トランザクションマネージャーがソケットベースのプロセス ID を使用する必要がある場合に使用するソケットバインディング設定の名前。process-id-uuidtrue に設定された場合は undefined になります。 それ以外の場合は、設定する必要があります。

process-id-socket-max-ports

トランザクションマネージャーは、各トランザクションログに対し一意の識別子を作成します。一意の識別子を生成するメカニズムは 2 種類あります。 ソケットベースのメカニズムとプロセスのプロセス識別子をベースにしたメカニズムです。

ソケットベースの識別子の場合、あるソケットを開くと、そのポート番号が識別子に使用されます。ポートがすでに使用されている場合は、空きのポートが見つかるまで次のポートがプローブされます。process-id-socket-max-ports は失敗するまでトランザクションマネージャーが試行するソケットの最大数を表します。デフォルト値は 10 です。

process-id-uuid

true に設定すると、プロセス識別子を使用して各トランザクションに一意の識別子が作成されます。そうでない場合は、ソケットベースのメカニズムが使用されます。デフォルト値は true です。詳細は、process-id-socket-max-ports を参照してください。process-id-socket-binding を有効にするには、process-id-uuidfalse に設定します。

recovery-listener

トランザクションリカバリーのプロセスがネットワークソケットをリッスンするかどうかを指定します。デフォルトは false です。

socket-binding

recovery-listenertrue に設定されている場合にトランザクション周期リカバリーリスナーによって使用されるソケットバインディングの名前を指定します。

statistics-enabled

統計を有効にするべきか。デフォルトは false です。

status-socket-binding

トランザクションステータスマネージャーに使用するソケットバインディングを指定します。この設定オプションはサポートされません。

use-hornetq-store

use-journal-store が導入されたため非推奨になりました。

use-jdbc-store

トランザクションログの書き込みに JDBC ストアを使用します。有効にする場合は true、デフォルトのログストアタイプを使用する場合は false を設定します。

use-journal-store

ファイルベースのストレージの代わりに Apache ActiveMQ Artemis のジャーナルストレージメカニズムをトランザクションログに使用します。デフォルトでは無効になっていますが、I/O パフォーマンスが改善されます。別々のトランザクションマネージャーで JTS トランザクションを使用することは推奨されません。このオプションの変更を反映するには shutdown コマンドを使用してサーバーを再起動する必要があります。

表A.52 ログストアの属性

属性説明

expose-all-logs

すべてのログを公開するかどうか。デフォルトは false で、トランザクションログのサブセットのみが公開されます。

type

ロギングストアの実装タイプを指定します。デフォルトは default です。

表A.53 CMR (Commit Markable Resurce) の属性

属性説明

batch-size

この CMR リソースのバッチサイズ。デフォルトは 100 です。

immediate-cleanup

この CMR リソースの即時クリーンアップを実行するかどうか。デフォルトは true です。

jndi-name

この CMR リソースの JNDI 名。

name

XID を格納するテーブルの名前。デフォルトは xids です。