3.10. 管理監査ロギング

管理コンソール、管理 CLI、または管理 API を使用するカスタムアプリケーションを使用して実行されたすべての操作をログに記録する、管理インターフェースの監査ロギングを有効にできます。監査ログエントリーは JSON 形式で保存されます。監査ロギングはデフォルトでは無効になっています。

監査ロギングを設定して ファイル または syslog サーバー へ出力できます。

注記

JBoss EAP には認証されたセッションがないため、ログインおよびログアウトイベントは監査できません。その代わりに、ユーザーから操作を受信すると監査メッセージがログに記録されます。

スタンドアロンサーバーの監査ロギング

監査ロギングはデフォルトでは無効になっていますが、デフォルトの監査ロギング設定はファイルに書き込みします。

<audit-log>
    <formatters>
        <json-formatter name="json-formatter"/>
    </formatters>
    <handlers>
        <file-handler name="file" formatter="json-formatter" path="audit-log.log" relative-to="jboss.server.data.dir"/>
    </handlers>
    <logger log-boot="true" log-read-only="false" enabled="false">
        <handlers>
            <handler name="file"/>
        </handlers>
    </logger>
</audit-log>

この設定は、以下の管理 CLI コマンドを使用して読み取ることができます。

/core-service=management/access=audit:read-resource(recursive=true)

スタンドアロンサーバーの監査ロギングを有効にする場合は、「監査ロギングの有効化」を参照してください。

管理対象ドメインの監査ロギング

監査ロギングはデフォルトでは無効になっていますが、デフォルトの監査ロギング設定は各ホストおよび各サーバーに対してファイルを書き込みします。

<audit-log>
    <formatters>
        <json-formatter name="json-formatter"/>
    </formatters>
    <handlers>
        <file-handler name="host-file" formatter="json-formatter" relative-to="jboss.domain.data.dir" path="audit-log.log"/>
        <file-handler name="server-file" formatter="json-formatter" relative-to="jboss.server.data.dir" path="audit-log.log"/>
    </handlers>
    <logger log-boot="true" log-read-only="false" enabled="false">
        <handlers>
            <handler name="host-file"/>
        </handlers>
    </logger>
    <server-logger log-boot="true" log-read-only="false" enabled="false">
        <handlers>
            <handler name="server-file"/>
        </handlers>
    </server-logger>
</audit-log>

この設定は、以下の管理 CLI コマンドを使用して読み取ることができます。

/host=HOST_NAME/core-service=management/access=audit:read-resource(recursive=true)

管理対象ドメインの監査ロギングを有効にする場合は、「監査ロギングの有効化」を参照してください。

3.10.1. 管理監査ロギングの有効化

監査ロギングはデフォルトでは無効になっていますが、JBoss EAP には監査ロギングのファイルハンドラーが事前設定されています。監査ロギングを有効にする管理 CLI コマンドは、スタンドアロンサーバーとして実行しているかまたは管理対象ドメインで実行しているかによって異なります。ファイルハンドラーの属性は「管理監査ロギング属性」を参照してください。

次の手順では、NATIVE および HTTP 監査ロギングを有効にします。JMX 監査ロギングを設定する場合は「JMX 管理監査ロギングの有効化」を参照してください。

syslog 監査ロギングを設定する場合は「 syslog サーバーへの管理監査ロギングの送信」を参照してください。

スタンドアロンサーバー監査ロギングの有効化

監査ロギングは以下のコマンドを使用して有効にできます。

/core-service=management/access=audit/logger=audit-log:write-attribute(name=enabled,value=true)

デフォルトでは、このコマンドによって監査ログが EAP_HOME/standalone/data/audit-log.log に書き込まれます。

管理対象ドメイン監査ロギングの有効化

管理対象ドメインのデフォルトの監査ログ設定は、各ホストおよび各サーバーに対して監査ログを書き込むよう事前設定されています。

各ホストの監査ロギングは以下のコマンドを使用して有効にできます。

/host=HOST_NAME/core-service=management/access=audit/logger=audit-log:write-attribute(name=enabled,value=true)

デフォルトでは、このコマンドによって監査ログが EAP_HOME/domain/data/audit-log.log に書き込まれます。

各サーバーの監査ロギングは以下のコマンドを使用して有効にできます。

/host=HOST_NAME/core-service=management/access=audit/server-logger=audit-log:write-attribute(name=enabled,value=true)

デフォルトでは、このコマンドによって監査ログが EAP_HOME/domain/servers/SERVER_NAME/data/audit-log.log に書き込まれます。

3.10.2. JMX 管理監査ロギングの有効化

JBoss EAP には、JMX 監査ロギングのファイルハンドラーが事前設定されていますが、これらのログはデフォルトで無効になっています。監査ロギングを有効にする管理 CLI コマンドは、スタンドアロンサーバーまたは管理対象ドメインとして実行しているかによって異なります。

NATIVE または HTTP 監査ロギングを設定する場合は「管理監査ロギングの有効化」を参照してください。

スタンドアロンサーバーの JMX 監査ロギングの有効化

以下のコマンドを使用すると、スタンドアロンサーバーでの JMX 監査ロギングを有効にできます。

/subsystem=jmx/configuration=audit-log:add()
/subsystem=jmx/configuration=audit-log/handler=file:add()

これにより、JMX 監査ロギングが有効になり、定義された file ハンドラーを使用してこれらのログを EAP_HOME/standalone/data/audit-log.log に書き込むことができるようになります。

管理対象ドメインの JMX 監査ロギングの有効化

管理対象ドメインの各ホストおよびプロファイルに JMX 監査ロギングを有効にすることができます。

ホストの JMX 監査ロギングの有効化

  1. ホストの jmx サブシステムで監査ロギングを有効にします。

    /host=HOST_NAME/subsystem=jmx/configuration=audit-log:add()
  2. jmx サブシステムの監査ロギングが有効になったら、以下のコマンドでホストにハンドラーを定義することができます。

    /host=HOST_NAME/subsystem=jmx/configuration=audit-log/handler=host-file:add()

    デフォルトでは、このコマンドによって JMX 監査ログが EAP_HOME/domain/data/audit-log.log に書き込まれます。

プロファイルの JMX 監査ロギングの有効化

  1. プロファイルの jmx サブシステムで監査ロギングを有効にします。

    /profile=PROFILE_NAME/subsystem=jmx/configuration=audit-log:add()
  2. jmx サブシステムの監査ロギングが有効になったら、以下のコマンドでプロファイルにハンドラーを定義することができます。

    /profile=PROFILE_NAME/subsystem=jmx/configuration=audit-log/handler=server-file:add()

    デフォルトでは、このコマンドによって JMX 監査ログが EAP_HOME/domain/servers/SERVER_NAME/data/audit-log.log に書き込まれます。

3.10.3. syslog サーバーへの管理監査ロギングの送信

syslog ハンドラーは、監査ログエントリーが syslog サーバーに送信されるときのパラメーター (syslog サーバーのホスト名および syslog サーバーがリッスンするポート) を指定します。監査ロギングを syslog サーバーへ送信すると、ローカルファイルまたはローカル syslog サーバーへロギングする場合よりも、セキュリティーオプションが多くなります。複数の syslog ハンドラーを同時に定義およびアクティブ化することができます。

デフォルトでは、監査ロギングが有効である場合にファイルへ出力するよう事前設定されています。以下の手順に従って、syslog サーバーへの監査ロギングを設定および有効化します。syslog ハンドラーの属性については「管理監査ロギング属性」を参照してください。

  1. syslog ハンドラーを追加します。

    syslog サーバーのホストとポートを指定して syslog ハンドラーを作成します。管理対象ドメインでは、/core-service コマンドの前に /host=HOST_NAME を追加する必要があります。

    batch
    /core-service=management/access=audit/syslog-handler=SYSLOG_HANDLER_NAME:add(formatter=json-formatter)
    /core-service=management/access=audit/syslog-handler=SYSLOG_HANDLER_NAME/protocol=udp:add(host=HOST_NAME,port=PORT)
    run-batch
    注記

    渡すパラメーターは指定されたプロトコルによって異なります。

    TLS を使用して syslog サーバーとセキュアに通信するようハンドラーを設定するには、認証を設定する必要もあります。以下に例を示します。

    /core-service=management/access=audit/syslog-handler=SYSLOG_HANDLER_NAME/protocol=tls/authentication=truststore:add(keystore-path=PATH_TO_TRUSTSTORE,keystore-password=TRUSTSTORE_PASSWORD)
  2. syslog ハンドラーへの参照を追加します。

    管理対象ドメインでは、このコマンドの前に /host=HOST_NAME を追加する必要があります。

    /core-service=management/access=audit/logger=audit-log/handler=SYSLOG_HANDLER_NAME:add
  3. 監査ロギングを有効にします。

    管理監査ロギングの有効化」を参照して監査ロギングを有効にします。

重要

オペレーティングシステムでロギングが有効になっていないと、JBoss EAP で syslog サーバーへの監査ロギングを有効にしても動作しません。

Red Hat Enterprise Linux の rsyslog 設定の詳細は、https://access.redhat.com/documentation/ja/red-hat-enterprise-linux/ にて『システム管理者のガイド』の「Rsyslog の基本設定」の項を参照してください。

3.10.4. 監査ログエントリーの読み取り

ファイルに出力される監査ログエントリーは、テキストビューアーで参照することをお勧めします。 syslog サーバーに出力される監査ログエントリーは syslog ビューアーアプリケーションで参照することをお勧めします

注記

ログファイルの参照にテキストエディターを使用することは推奨されません。 これは、追加のログエントリーがログファイルに書き込まれなくなることがあるためです。

監査ログエントリーは JSON 形式で保存されます。各ログエントリーは最初にオプションのタイムスタンプ、次に以下の表のフィールドが示されます。

表3.6 管理監査ログフィールド

フィールド名説明

access

以下のいずれかの値を使用できます。

  • NATIVE - 操作がネイティブ管理インターフェースから実行されます。
  • HTTP - 操作がドメイン HTTP インターフェースから実行されます。
  • JMX - 操作が jmx サブシステムから実行されます。

booting

起動プロセス中に操作が実行された場合は、値が true になります。 サーバーの起動後に操作が実行された場合は false になります。

domainUUID

ドメインコントローラーからサーバー、スレーブホストコントローラー、およびスレーブホストコントローラーサーバーへ伝播されるすべての操作をリンクする ID。

ops

実行される操作。JSON へシリアライズ化された操作のリストになります。起動時は、XML の解析で生じたすべての操作がリストされます。起動後は、通常 1 つのエントリーがリストされます。

r/o

操作によって管理モデルが変更されない場合は、値が true になります。 変更される場合は false になります。

remote-address

この操作を実行するクライアントのアドレス。

success

操作に成功した場合は値が true になります。 ロールバックされた場合は false になります。

type

管理操作であることを示す core、または jmx サブシステムからであることを示す jmx を値として指定できます。

user

認証されたユーザーのユーザー名。稼働しているサーバーと同じマシンの管理 CLI を使用して操作を行った場合は、特別な $local ユーザーが使用されます。

version

JBoss EAP インスタンスのバージョン番号。


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