第3章 JBoss EAP の管理

JBoss EAP は簡単な設定を使用し、スタンドアロンサーバーまたは管理対象ドメインごとに 1 つの設定ファイルを使用します。スタンドアロンサーバーのデフォルト設定は EAP_HOME/standalone/configuration/standalone.xml ファイルに保存され、管理対象ドメインのデフォルト設定は EAP_HOME/domain/configuration/domain.xml ファイルに保存されます。また、ホストコントローラーのデフォルト設定は EAP_HOME/domain/configuration/host.xml ファイルに保存されます。

JBoss EAP はコマンドラインの管理 CLI、Web ベースの管理コンソール、Java API、または HTTP API を使用して設定できます。これらの管理インターフェイスを使用して加えられた変更は自動的に永続化され、XML 設定ファイルは管理 API によって上書きされます。管理 CLI と管理コンソールの使用が推奨され、XML 設定ファイルの手作業による編集は推奨されません。

3.1. サブシステム、エクステンション、およびプロファイル

JBoss EAP では、設定される機能の内容がサブシステムによって異なります。たとえば、アプリケーションおよびサーバーロギングが logging サブシステムに設定されます。

エクステンションは、サーバーのコア機能を拡張するモジュールです。エクステンションはデプロイメントが必要なときにロードされ、必要でなくなるとアンロードされます。管理 CLI ガイドで、テクステンションの 追加 方法および 削除 方法を確認してください。

サブシステム は特定のエクステンションの設定オプションを提供します。使用できるサブシステムの詳細は、JBoss EAP サブシステムの概要 を参照してください。

サーバーの要求を満たすために設定される プロファイルは、複数のサブシステムで設定されます。スタンドアロンサーバーには名前のないプロファイルが 1 つあります。管理対象ドメインでは、ドメインのサーバーグループによって使用される プロファイル を複数定義できます。

管理コンソールまたは管理 CLI の使用

JBoss EAP インスタンスの設定更新には管理コンソールと管理 CLI の両方を使用でき、サポートされます。どちらを使用するかはユーザーの好みによります。グラフィカルな Web ベースのインターフェイスを好むユーザーは管理コンソールを使用する必要があります。コマンドラインインターフェイスを好むユーザーは、管理 CLI を使用する必要があります。