13.3. Agroal データソースに対するコアモジュールとしての JDBC ドライバーのインストール
JBoss EAP でアプリケーションが使用する Agroal データソースを定義する前に、最初に適切な JDBC ドライバーをインストールする必要があります。
Agroal データソースに対して JDBC ドライバーをコアモジュールとしてインストールするには、最初に JDBC ドライバーをコアモジュールとして追加 し、datasources-agroal サブシステムで JDBC ドライバーを登録
する必要があります。
13.3.1. JDBC ドライバーをコアモジュールとして追加
以下の手順に従うと、管理 CLI を使用して JDBC ドライバーをコアモジュールとしてインストールすることができます。
JDBC ドライバーをダウンロードします。
データベースのベンダーから適切な JDBC ドライバーをダウンロードします。一般的なデータベースの JDBC ドライバーをダウンロードできる場所については、JDBC ドライバーのダウンロードできる場所 を参照してください。
JDBC ドライバーの JAR ファイルが ZIP または TAR アーカイブ内に含まれている場合は、必ずそのアーカイブを展開してください。
- JBoss EAP サーバーを起動します。
管理 CLI を起動します。
$ EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh
module add
管理 CLI コマンドを使用して新しいコアモジュールを追加します。module add --name=MODULE_NAME --resources=PATH_TO_JDBC_JAR --dependencies=DEPENDENCIES
たとえば、以下のコマンドは MySQL JDBC ドライバーモジュールを追加します。
module add --name=com.mysql --resources=/path/to/mysql-connector-java-8.0.12.jar --dependencies=javaee.api,sun.jdk,ibm.jdk,javax.api,javax.transaction.api
重要module
管理 CLI コマンドを使用したモジュールの追加および削除は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。このコマンドは、管理対象ドメインでの使用や、リモートによる管理 CLI への接続時には適していません。本番環境ではモジュールを手作業で 追加 および 削除 してください。テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
module --help
を実行すると、このコマンドを使用したモジュールの追加および削除の詳細を表示できます。
次に、アプリケーションデータソースによって参照されるよう、JDBC ドライバーとして登録する必要があります。
13.3.2. Agroal データソースの JDBC ドライバーの登録
ドライバーが コアモジュールとしてインストール されたら、以下の管理 CLI コマンドを使用して JDBC ドライバーとして登録する必要があります。管理対象ドメインを実行している場合は、コマンドの前に /profile=PROFILE_NAME
を付けてください。
/subsystem=datasources-agroal/driver=DRIVER_NAME:add(module=MODULE_NAME,class=CLASS_NAME)
CLASS_NAME
は、非 XA データソースの場合は java.sql.Driver
または javax.sql.DataSource
、XA データソースの場合は javax.sql.XADataSource
を実装する完全修飾クラス名である必要があります。