3.9. クラスターリング
mod_cluster サブシステムの新しい属性の初期負荷
mod_cluster
サブシステムが新しい属性 initial-load
を定義するようになりました。
initial-load
属性は、新しく加わるノードの負荷値を段階的に増大させ、クラスターに加わる際のオーバーロードを回避するのに役立ちます。
この属性に関する詳細は、JBoss EAP設定ガイドの ModCluster Subsystem Attributes を参照してください。
プライマリーシングルトンプロバイダーの特定機能
プライマリーシングルトンプロバイダーは、各シングルトンデプロイメントまたは特定のシングルトンポリシーから作成されたサービスに対して、singleton
サブシステムが公開するランタイムリソースを使用して判断できるようになりました。
詳細は、JBoss EAP開発ガイドの Determine the Primary Singleton Service Provider Using the CLI を参照してください。
分散可能なセッションマネージャー呼び出しを指定する機能
META-INF/jboss-all.xml
設定ファイルで <shared-session-config>
の下に <distributable/>
タグを追加することで、サブデプロイメント間でのセッション共有を行う際に使用する分散可能なセッションマネージャーを指定できるようになりました。
詳細は、JBoss EAP開発ガイドの エンタープライズアーカイブのサブデプロイメント間で共有するセッションの設定 を参照してください。
新しいプライマリープロバイダーのシングルトンサービスプロバイダーを通知する機能
登録された SingletonElectionListener
を持つクラスターの各メンバーは、新しいプライマリーシングルトンサービスプロバイダーが選ばれると通知を受信します。
詳細は、JBoss EAP開発ガイドの HA Singleton Service Election Listener を参照してください。
分散可能な Web セッション設定のための分散可能な Web サブシステム
JBoss EAP の新しい distributable-web
サブシステムにより、柔軟で分散可能な Web セッション設定が容易になります。サブシステムは jboss-web.xml
の <replication-config>
要素の使用を終了します。
詳細は、JBoss EAP開発ガイドの 分散可能な Web セッション設定のための分散型 Web サブシステム と移行ガイドの Overiding Default Distributable Session Management Behavior を参照してください。
リモート Red Hat Data Grid クラスターにセッションデータを保存する機能
distributable-web
サブシステムは、HotRod プロトコルを使用して、リモート Red Hat Data Grid クラスターに Web セッションデータを保存するように設定できるようになりました。リモートクラスターに Web セッションデータを格納すると、キャッシュレイヤーがアプリケーションサーバーとは独立して拡張できるようになります。
distributable-web
サブシステムの設定の詳細は、JBoss EAP開発ガイドの Storing Web Session Data In a Remote Red Hat Data Grid を参照してください。
ランク付けされた複数のルートセッションアフィニティーを指定する機能
ノードの順序付けされたリストとしてセッションアフィニティーを指定できるようになりました。ロードバランサーが複数の、順序付けされたルートに対応していれば、プライマリーノードに障害が発生した場合に、定義した順序で最適なノードを選択できます。また、特定のセッションの主な所有者が非アクティブであれば、無限なフェイルオーバーターゲット確立されます。
ランク付けされたアフィニティーオプションの詳細は、JBoss EAP開発ガイドの 分散可能な Web セッション設定のための分散型 Web サブシステム を参照してください。ロードバランサーでランク付けされたセッションアフィニティーを有効にする方法は、JBoss EAP設定ガイドの Enabling Ranked Session Affinity in Your Load Balancer を参照してください。