第3章 移行に役立つツール

3.1. Red Hat Application Migration Toolkit を使用した移行のアプリケーションの分析

Red Hat Application Migration Toolkit (RHAMT) は、拡張およびカスタマイズ可能なルールベースのツールセットで、Java アプリケーションの移行を容易にします。RHAMT は移行予定のアプリケーションによって使用される API、技術、およびアーキテクチャーを分析し、各アプリケーションの詳細な移行レポートを提供します。レポートには以下の情報が含まれます。

  • 必要な移行変更の詳細
  • 変更が必須または任意であるかどうか
  • 変更が複雑または簡単であるかどうか
  • 移行変更が必要なコードへのリンク
  • 必要な変更を行うためのヒントおよび情報へのリンク
  • 見つかった各移行問題の推定作業量レベルおよびアプリケーションを移行するための推定合計作業量

RHAMT を使用すると、JBoss EAP 6 アプリケーションを JBoss EAP 7 へ移行する前にこれらのアプリケーションのコードやアークテクチャーを分析できます。JBoss EAP 6 から JBoss EAP 7 への移行に対する RHAMT のルールセットは XML 記述子についてレポートし、JBoss EAP 7 への移行時に代替の設定に置き換える必要がある特定のアプリケーションコードおよびパラメーターについてもレポートします。

Red Hat Application Migration Toolkit を使用して JBoss EAP 6 アプリケーションを分析する方法の詳細は、『スタートガイド』を参照してください。