5.11. JPA 永続プロパティーの変更
JBoss EAP 7.0 での JPA 永続プロパティーの変更
これまでの JBoss EAP リリースでの永続性動作と互換性を維持するため、新しい永続プロパティー jboss.as.jpa.deferdetach
が追加されました。
jboss.as.jpa.deferdetach
プロパティーは、非 JTA トランザクションスレッドで使用されるトランザクションスコープの永続コンテキストが各 EntityManager
呼び出しの後にロードされたエントリーをデタッチするかどうか、または永続コンテキストが閉じられるまで待機するかどうか (セッション bean が終了するときなど) を制御します。このプロパティーのデフォルト値は false
で、各 EntityManager
呼び出しの後にエンティティーがデタッチまたは消去されます。これは、JPA 仕様 で定義されている正しいデフォルト動作です。プロパティーの値が true
に設定されると、永続コンテキストが閉じられるまでエンティティーはデタッチされません。
JBoss EAP 5 では、jboss.as.jpa.deferdetach
プロパティーが true
に設定された場合と同様に永続性が動作しました。JBoss EAP 5 から JBoss EAP 7 に移行するときにこの動作を保持するには、以下の例のように persistence.xml
で jboss.as.jpa.deferdetach
プロパティーの値を true
に設定する必要があります。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <persistence xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/persistence" version="1.0"> <persistence-unit name="EAP5_COMPAT_PU"> <jta-data-source>java:jboss/datasources/ExampleDS</jta-data-source> <properties> <property name="jboss.as.jpa.deferdetach" value="true" /> </properties> </persistence-unit> </persistence>
In JBoss EAP 6 では、jboss.as.jpa.deferdetach
プロパティーが false
に設定された場合と同様に永続性が動作しました。これは JBoss EAP 7 での動作と同じであるため、アプリケーションの移行時に変更を加える必要はありません。
JBoss EAP 7.1 での JPA 永続プロパティーの変更
JBoss EAP 7.0 では、同期されていない永続化コンテキストエラーチェックが以下の場合で厳格に行われませんでした。
-
同期されたコンテナー管理の永続コンテキストは、JTA トランザクションに関連付けられた同期されていない拡張永続コンテキストを使用することができました。この代わりに、同期されていない永続化コンテキストが使用されないよう
に
Illegal InstallMode を発生する必要があります。 - デプロイメント記述子に指定された同期されていない永続化コンテキストが同期された永続化コンテキストとして処理されました。
さらに、JBoss EAP 7.0 では @PersistenceContext
でヒントする PersistenceProperty
は誤って無視されました。
これらの問題は JBoss EAP 7.1 以上で修正されました。これらの更新によってアプリケーションの動作が不適切に変更されるため、後方互換性を提供して以前の動作を維持するために JBoss EAP 7.1 には 2 つの新しい永続化ユニットプロパティーが導入されました。
プロパティー | 説明 |
---|---|
| このプロパティーはエラーのチェックを無効にします。JBoss EAP 7.0 で動作したアプリケーションが JBoss EAP 7.1 以上で動作しない場合に一時的な対応策としてのみ使用してください。このプロパティーは今後のリリースで非推奨となる可能性があるため、可能な限り早期にアプリケーションコードを修正することが推奨されます。 |
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このプロパティーは |