4.4. ロギングプロファイル

ロギングプロファイルは、デプロイされたアプリケーションに割り当てることができる独立したロギング設定のセットです。通常の logging サブシステム同様にロギングプロファイルはハンドラー、カテゴリー、およびルートロガーを定義できますが、他のプロファイルや主要な logging サブシステムを参照できません。設定が容易である点でロギングプロファイルは logging サブシステムと似ています。

ロギングプロファイルを使用すると、管理者は他のロギング設定に影響を与えずに 1 つ以上のアプリケーションに固有するロギング設定を作成することができます。各プロファイルはサーバー設定で定義されるため、ロギング設定を変更しても影響を受けるアプリケーションを再デプロイする必要はありません。

詳細は、JBoss EAP『設定ガイド』の「ロギングプロファイルの設定」を参照してください。

各ロギングプロファイルには以下の項目を設定できます。

  • 一意な名前。この値は必須です。
  • 任意の数のログハンドラー。
  • 任意の数のログカテゴリー。
  • 最大 1 つのルートロガー。

アプリケーションでは Logging-Profile 属性を使用して、MANIFEST.MF ファイルで使用するロギングプロファイルを指定できます。

4.4.1. アプリケーションでのロギングプロファイルの指定

アプリケーションでは、使用するロギングプロファイルを MANIFEST.MF ファイルで指定できます。

注記

このアプリケーションが使用するサーバー上に設定されたロギングプロファイルの名前を知っている必要があります。

ロギングプロファイル設定をアプリケーションに追加するには、MANIFEST.MF ファイルを編集します。

  • アプリケーションに MANIFEST.MF ファイルがない場合は、ロギングプロファイル名を指定する以下の内容が含まれるファイルを作成します。

    Manifest-Version: 1.0
    Logging-Profile: LOGGING_PROFILE_NAME
  • アプリケーションに MANIFEST.MF ファイルがすでにある場合は、ロギングプロファイル名を指定する以下の行を追加します。

    Logging-Profile: LOGGING_PROFILE_NAME
注記

Maven および maven-war-plugin を使用している場合は、MANIFEST.MF ファイルを src/main/resources/META-INF/ に置き、次の設定を pom.xml ファイルに追加します。

<plugin>
  <artifactId>maven-war-plugin</artifactId>
  <configuration>
    <archive>
      <manifestFile>src/main/resources/META-INF/MANIFEST.MF</manifestFile>
    </archive>
  </configuration>
</plugin>

アプリケーションがデプロイされると、ログメッセージに対して指定されたロギングプロファイルの設定が使用されます。

ロギングプロファイルとそれを使用するアプリケーションの設定方法の例は、JBoss EAP『設定ガイド』の「ロギングプロファイル設定の例」を参照してください。