第2章 JBoss EAP の開始および停止

2.1. JBoss EAP の開始

JBoss EAP は、Red Hat Enterprise Linux、Windows Server、および Oracle Solaris でサポートされ、スタンドアロンサーバーまたは管理対象ドメイン操作モードで実行されます。JBoss EAP を起動するコマンドは、基盤のプラットフォームと選択する操作モードによって異なります。

サーバーは最初に一時停止状態で起動され、必要なサービスがすべて起動するまでリクエストを受け入れません。 必要なサービスがすべて起動すると、サーバーは通常の稼働状態となり、リクエストの受け入れを開始します。

JBoss EAP をスタンドアロンサーバーとして起動

$ EAP_HOME/bin/standalone.sh
注記

Windows Server の場合は、EAP_HOME\bin\standalone.bat スクリプトを使用します。

この起動スクリプトは、EAP_HOME/bin/standalone.conf ファイル (Windows Server の場合は standalone.conf.bat) を使用して、JVM オプションなどのデフォルト設定の一部を設定します。このファイルで設定をカスタマイズできます。

JBoss EAP はデフォルトで standalone.xml 設定ファイルを使用しますが、別の設定ファイルを使用して起動することもできます。利用できるスタンドアロン設定ファイルとそれらの使用方法については、「スタンドアロンサーバー設定ファイル」の項を参照してください。

使用できる起動スクリプトの引数の完全リストとそれら引数の目的については、--help 引数を使用するか、「サーバーランタイム引数」を参照してください。

管理対象ドメインでの JBoss EAP の起動

ドメイン内のサーバーグループのサーバーを起動する前にドメインコントローラーを起動する必要があります。このスクリプトを使用して最初にドメインコントローラーを起動した後、関連するホストコントローラーに対して使用します。

$ EAP_HOME/bin/domain.sh
注記

Windows Server の場合は EAP_HOME\bin\domain.bat スクリプトを使用します。

この起動スクリプトは、EAP_HOME/bin/domain.conf ファイル (Windows Server の場合は standalone.conf.bat) を使用して、JVM オプションなどのデフォルト設定の一部を設定します。このファイルで設定をカスタマイズできます。

JBoss EAP はデフォルトで host.xml ホスト設定ファイルを使用しますが、別の設定ファイルを使用して起動することもできます。利用できる管理対象ドメイン設定ファイルとそれらの使用方法については、「管理対象ドメイン設定ファイル」の項を参照してください。

管理対象ドメインを設定するとき、追加の引数を起動スクリプトに渡す必要があります。使用できる起動スクリプトの引数の完全リストとそれら引数の目的については、--help 引数を使用するか、「サーバーランタイム引数」を参照してください。